“シブヤコール”がマレーシアを揺らした!! 世界メジャーが「格闘家・渋谷莉孔」を発見した夜
#格闘技 #渋谷莉孔
【5ラウンド】
開始前、左目の出血を気にする素振りを見せる渋谷。いよいよファイナルラウンドのゴングが鳴るが、ほぼお見合い状態で1分経過。モラエスに押し込まれた渋谷、ケージを背負った状態で4~5発ヒザ蹴りを見舞うと、モラエスが悲鳴を上げて「ローブロー」をアピール。しばしブレイク。
再開後、互いに手数は減りつつも打撃の応酬。
残り2分40秒。渋谷はタックルを食らい、座った状態でバックを取られ、背後からモラエスの腕が首に伸びるピンチ。
ここで客席から大きな「シブヤコール」が巻き起こり、声援に後押しされた渋谷は巧みに体勢を入れ替えて上になると、モラエスの側頭部に小刻みなパンチを20発ほど打ち込む。そして寝たままモラエスの顔にヒジをグリグリ押しつけ、逃れようとするモラエスの頭部に、ヒザ蹴りやエルボースマッシュを荒々しく連打。
モラエス、右目の上を切ったようだ。
その後、両者立ち上がるも様子見が続く。残り30秒を切っても、互いにカウンター狙いなのか慎重な構え。ラスト10秒の声。モラエスがカポエイラキックを繰り出すもジャストミートせず、試合終了。
渋谷はセコンドの肩車で走り回りながら、何度もガッツポースして優勢をアピール。そして腕立て伏せをして余力もアピール。モラエスも負けじとバク宙を披露し、場内が沸く。
【判定】
レフェリーの両脇に立つ両選手。渋谷は勝ちを確信しているのか、ガッツポーズのスタンバイをしながら、笑顔で判定を待つ。一方のモラエスはソワソワと落ち着きがない様子。
しかし、3-0でモラエスの判定勝ち。渋谷は顔しかめて肩を落とした。
モラエスの勝利者インタビューに続き、リング上でインタビューに応じた渋
谷は、「勝ったと思った」と悔しさをにじませながらも、「世界最強のアドリアーノをこんだけ追い詰めたのは世界で俺一人」と胸を張った。さらに「どんな大会でもどんな場所でも俺はケンカできる。もっと出してくれ。アイ・カムバック!」と叫び、大歓声を浴びながらリングを下りた。
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