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日刊サイゾー トップ > その他  > パワースポット量産の果てにあるもの

全国各地で「パワースポット」が量産中! 宗教体験の観光化は何をもたらすのか?

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

seitijunrei_01_150321.jpg『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』(中公新書)

「聖地巡礼」から、宗教的意味合いが薄まりつつある。テレビや雑誌の企画では「パワースポット」巡りが延々と量産されている。岡本亮輔『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』(中公新書)は、このパワースポットという言葉について「宗教臭さや伝統の重さを感じさせない言葉が流通したことで、聖地を観光の対象として取り上げやすくなり、一般的な旅行情報の中に違和感なく聖地巡礼を織り交ぜることができる」と分析している。ちなみに、パワースポットとは和製英語、宗教観をポップにほどくこの言葉に寄りかかりながら、ポップな聖地巡礼が全国各地で生まれ続けている。

 著者は、2000年以降に生じたパワースポットを三類型に分ける。(1)再提示型、(2)強化型、(3)発見型だ。「再提示型」は、かねてからの聖地があらためてパワースポットと言い換えられるパターン。伊勢神宮はパワースポットブームを受けて、2010年に860万人という驚異的な参拝者数を記録した。この「再提示型」には、公的機関が観光誘致のためにパワースポット化を図るケースも多く存在する。「石清水八幡宮パワースポット巡り」を紹介している京都府八幡市のサイトでは「鳥居や塔を手で触るなどしてパワーを感じていました」とあるが、著者は「手で対象に触れたりパワーを感じたりといった実践が伝統的な神社の参拝のあり方と異なることは言うまでもない」と記す。

最終更新:2015/03/21 13:00
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