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「広告代理店に騙された」見せかけの“女性官能ブーム”に躍った出版界の地獄絵図

 前出編集者も「この事業で3,000万円以上の赤字が出ました。今になって思えば『フィフティ~』は、ポルノというだけでなく、ミステリー作品としても純粋な文学としても一級品で、それを単に女性ポルノブームに置き換えようとしたのは、広告サイドの浅はかなところだったのでは」と分析する。

 出版社に乗せられ、それまでの路線を変えて官能小説を書いていた女流作家もいたというが、成功者は見かけない。それでも今回の映画化をきっかけに「いよいよブームは来る」と、いまだ主張する広告サイドの人間もいるというのだが……。
(文=ハイセーヤスダ)

最終更新:2015/03/05 12:00
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