約3割が印刷→そのまま古紙!? 部数を水増しし続ける朝日新聞のお寒い現実
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
「“ノンフィクション”と大見得を切ったものの、事実からかけ離れた“創作”“嘘”が盛り込まれているからだ。1カ所や2カ所ではない。全編にわたって事実誤認が見られる、出版史上まれに見る“事故本”とさえいっていい。(中略)
本書は、およそ“ノンフィクション”とは呼べない『殉愛』を、あたかも“ノンフィクション”であるかのように書き、偽装し、販売し、そのいかがわしさに気づいている読者が大量に存在するのに、本格的な追及の動きがないことに苛立ったプロフェッショナルによって執筆・編集されている」
執筆しているのは角岡伸彦氏と西岡研介氏。ともに講談社ノンフィクション賞をとっているライターである。
2年前に佐野眞一氏が週刊朝日で橋下徹大阪市長の連載を始め1回で中止になったとき、同じ宝島社から『ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム』という本が出たが、これも同じ流れの中にある。
早速買ってみようとアマゾンを覗いたら「一時的に在庫がない」と出ていたから、それなりに売れているのであろう。
私は以前から『噂の真相』が廃刊になってから作家のスキャンダルを報じる雑誌がなくなったことに不満を持っている。作家とのしがらみが少ない宝島社は、これから「東野圭吾と3人の女」や「宮部みゆきと5人の男友達」(実際どうなのかは知らないが)など、次々に作家のタブーを抉る本を出していったらどうか。結構読者はいると思うのだが。
百田氏の『海賊とよばれた男』を出して受けにいっている講談社は、百田人気に陰りが出るのではないかと心配しているかもしれない。
その講談社が出している現代が「この国の経済が大きく変わろうとしている」という大特集を組んでいる。その特集の前には「日本一の個人大株主」という竹田和平氏を登場させ、「私はこれから何を買って、何を売るのか」を語らせているが、この大特集、要は日本経済はこれからますます悪くなるといっているように、私には読めた。
竹田氏はこういっている。
「今後しばらく株価の好調が続くといっても、忘れてはいけないのは、金融緩和の背景には財政赤字の拡大があるということ。バブル相場には必ずしっぺ返しが来る。今年から来年にかけては多くの投資家が資産を増やせると思いますが、その後のバブル崩壊を常に意識しておく必要があります。
具体的に言うと、6年後の2021年に日本は財政破綻する可能性が高いと考えています。正確に言えば日本は今現在も破綻しているのですが、日銀が買い支えているから持っているように見える。未曾有の事態です」
また神戸大学経済経営研究所リサーチフェローの長田貴仁氏もこう警鐘を鳴らしている。
「政府は超低金利政策で景況を好転させようとしています。ところが、銀行の国内向け融資は増えていないどころか、減少している。新たな資金需要が生まれていないことは明らかで、政府の狙った効果は出ていません。
なぜか。たとえ資金があったとしても、海外の投資案件に向かうばかりで、国内に流れないからです。例えば、日立製作所は先日、イタリアの鉄道事業を2500億円で買収すると発表しました。ただ、日本企業が海外事業に投資をしても、日本人の雇用が増えるわけではない。その企業が儲かるだけで、日本全体の景気にはあまり関係がありません。国内の景気回復にはつながらないのです」
現代はこう書いている。「景気は回復せず、金利が上昇し、国債が大暴落する。そのとき、日本国民を襲うのはハイパーインフレだ。予兆はすでに表れている」
日本は格差が広がり、そして成長しないと現代は断言しているのである。
『21世紀の資本』の著者であるトマ・ピケティ氏もこういっている。
「公的債務の支払いがかさむ状態では、日本政府が、低所得者層の教育投資をまかなうこともできません。
格差が進み、経済成長に限界があるならば、日本でも資本に対し、累進課税をさらに強化する必要があります」
だが大企業や富裕層優遇に現を抜かす安倍首相はそんなことをやるはずがない。
早稲田大学の若田部昌澄教授もこういう。
「アベノミクスは、『景気回復』と『経済成長』は非常に重視していますが、『再分配』の視点はまだ弱い。このまま、消費税を10%に引き上げれば、市場で物を買ってくれる人はますます減り、経済は回らなくなってしまうでしょう」
結局、日本経済はアベノミクスの失敗でにっちもさっちもいかなくなるということのようである。嗚呼!
ところで競馬ファンにはショックなニュースが2つあった。ひとつは、2月26日に後藤浩輝騎手が自殺してしまったことである。JRA通算1,447勝をあげ、まだ40の若さだった。
周りを明るくする人柄だが、時折見せる寂しさが気になってはいた。しかし、自ら命を絶ったと聞いて驚いた。何度も落馬して、そのたびに復帰してきた名ジョッキーに何があったのだろう。
昔、好きだった落語家・桂枝雀が自殺したときのような寂しい気持ちにさせられた。
もうひとつは「外国人騎手で初めて通年での日本中央競馬会(JRA)騎手免許を取得したフランスのクリストフ・ルメール騎手(35)=栗東・フリー=が1日、施行規程に違反したことでこの日から30日まで30日間の騎乗停止処分となった。2月28日に阪神競馬場の調整ルームに入室後、携帯電話でツイッター(簡易投稿サイト)を利用し、外部との通信を行った。注目のデビュー戦を目前に、日本でGI5勝の名手がまさかの失態を犯した」(東京スポーツ電子版より)ことだ。
国際的なジョッキーとは思えないミスには、ガッカリさせられた。
ポストでは鈴木美優というジャーナリストがイスラム国の戦士と、フェイスブックでやり取りした経緯を掲載している。
これを読む限り、かなり簡単に接触できるようである。
鈴木氏によれば、イスラム国に参加しようと渡航する外国人義勇兵は後を絶たないそうだ。同時に、戦闘員の妻としてシリアやイラクを目指す女性も増え続けている。
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