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ゾンビアイドル小明のホラー映画レビュー!【第4回】

これぞ“映画大国”の真骨頂! 田代まさしにも勧めたい!?『インド・オブ・ザ・デッド』

indofthedeadst.jpg(c)Eros International Ltd 2013

 そして、オマージュだけではなく、火葬文化のインドでのゾンビ発生を「グローバル化」「ドラッグの影響でちょっとネ」で、なんとかしようとする力業や、「あ、コレはインド映画でヒロインと踊る時に流れるやつですね」というロマンチックなBGMで、キャアキャアワァワァ言いながら女ゾンビと本気の追いかけっこをするぼんくら男子のシュールな絵面は、もう底抜けにアホくさくて最高! ずっと観ていたい!!

 ちなみに肝心のゾンビたちの特殊メイクは「数時間で、ちょっと腐りすぎじゃないか」という気もしますが、全くチープじゃないし人数も多いし、さすが映画大国インド、ものすごくちゃんとしています。そして何より、失業や失恋という人生のあらゆるダウナーな時期をハッパやドラッグで解決してきた能天気なやつらが「このままじゃいかんな」と目を覚ましていく過程には大変心を打たれたので、この機会にダルク(薬物依存症リハビリ施設)とかで流すといいと思うし、映画の宣伝も私じゃなくて清水健太郎さんとか、小向美奈子さんとか、出所したての田代まさしさんとかにやってもらえば良いのにな、と売れないゾンビアイドルは思いました。終わり。
(文=小明)

『インド・オブ・ザ・デッド』
3月21日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷/
4月4日(土)よりシネ・リーブル梅田にてレイトショー

●インド・オブ・ザ・デッド 公式サイト
http://www.odessa-e.co.jp/india-of-the-dead/

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●小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ、千葉県育ち。02年、ホットドッグプレスドリームガールズ準グランプリを受賞し、デビュー。写真集『エプロン宣言』を発表するなど、グラビアアイドルとして活動していたが、06年に所属事務所を退社。以降、フリーのアイドル兼コラムニストとして活動しつつ、ゾンビアイドルとしてテレビ・映画に出演中。著書に『アイドル墜落日記』(洋泉社)、共著に『卑屈の国の格言録』(サイゾー)。

最終更新:2016/02/05 01:01
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