事故多発で客足半減! 韓国の新シンボル「第2ロッテワールド」はやっぱり呪われてる!?
#韓国
スカイツリーが東京の新しいシンボルとなってから、すでに3年がたとうとしている。もはや“東京の顔”といっても過言ではない。一方、韓国では新しいシンボルとして地上123階、555メートルの超高層ビル「第2ロッテワールドタワー」が完成間近だ。
ロッテワールドは、日本でもなじみ深いロッテグループが、1989年に免税店やショッピングモールを併設した総合テーマパークとして開園。現在では、ソウル3大名所の一つとして知られている。昨年10月には、そのロッテワールドの敷地内に、大型ショッピングモールや映画館、水族館などレジャー施設を備えた「第2ロッテワールド」が一部開業した。そして増設計画の目玉となっている第2ロッテワールドタワーは、完成すればソウルで最も高い建造物になる予定だ。
「韓国に新しい“顔”が生まれる」。そんな希望的観測の一方で、安全性を疑問視する声が相次いでいる。ソウル市内では原因不明の漏水や路面陥没が相次いでいるが、もし超高層ビルでトラブルが起きれば、大惨事を免れないからだ。そして、その不安は的中し始める。
例えば、2012年にはコンクリートに亀裂が入っていたことが発覚。その後も、足場とコンクリート型枠が落下し、作業員1人が死亡、5人が負傷する事故が起きた。さらに、コンテナから出火し火事が起きるなど、さまざまな事件・事故が続出している。
それでも、14年9月にはショッピングモールや映画館、水族館など、一部施設のオープンにこぎ着けたが、ここでもさらなる問題が。水族館の一部から漏水したり、映画館で原因不明の騒音と振動が起こるなど、不可解なトラブルがやむ気配がないのだ。
その結果、全2,756台も収容できる駐車場は、1日平均530台ほどしか利用されておらず、オープン当初は1日平均10万人もあった客足も、12月には平均7万人にまで減少。今年1月には平均5万3,000人と、オープン当初の半数近くにまで落ち込んでしまっている。
去る1月末、視察に訪れたロッテグループのシン・ドンビン会長は、「来年末、ロッテワールドタワーが完工すれば、2万人の雇用と年間観光収益3,000億ウォン(約300億円)を創り出す、韓国のランドマークになるだろう」と話したが、建設の安全面を疑問視する声はいまだに絶えない。
第2ロッテワールドタワーがスカイツリーのように“ソウルの顔”になるのは、果たしていつになるのだろうか?
(取材・文=慎虎俊)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事