顔はボコボコ、お岩さん状態に……女子プロのリングで起きた禁断の“セメント事件”の後始末
#プロレス
女子プロレスで凄惨な“事件”が起きた。ガチンコの喧嘩マッチ、いわゆる「セメント試合」が行われてしまったのだ。
舞台は22日に行われた女子プロ団体「スターダム」のメーンイベント「ワールド・オブ・スターダム選手権」。王者の世IV虎(よしこ)が、挑戦者の安川悪斗の放った顔面パンチに激高。馬乗りで鉄拳、掌底を繰り出し、一方的に顔面を殴打された安川は右目上が腫れ上がり、戦闘不能状態となった。美女レスラーで知られる安川の顔は原形をとどめておらず、まるで“お岩さん”のよう……。
結局、試合は安川のセコンドを務めた木村響子がタオルを投入し、世IV虎のTKO勝ちとなったが、観客からは「ちゃんとプロレスをやれ!」とブーイングが飛び、会場は大混乱となった。
都内の病院に救急搬送された安川は、頬骨と鼻骨の骨折で、手術が必要と診断された。加えて両目眼窩(か)底骨折の可能性もあり「全治は未定」(関係者)という。
安川は甲状腺の悪化、白内障の手術で長期欠場し、昨年12月に復帰したばかり。プロレス関係者は「目に持病を抱えていただけに、安川の視力が心配。失明でもしたら……」と心配する。
なぜ、ここまでの事件に発展してしまったのか? 業界関係者は「両者はもともと犬猿の中で知られ、合宿所で大ゲンカしたこともある。試合当日は王者の世IV虎が安川に敗れ、王者陥落という“ブック”があり、それに世IV虎が不満を募らせていたという情報もある。試合開始前から、こういう事態になる可能性はあった」と話す。
大会後、会見した同団体のロッシー小川代表は「プロレスの範ちゅうを超えていた。それでは(観客も)楽しめない。総合格闘技でも果たし合いでもなく、プロレスリングなんだから。お客さんに申し訳ない」と謝罪。暴走した世IV虎は王座返上ばかりか、事実上の業界追放になる可能性も出てきた。
一方で不穏な言葉を口にするのは、業界歴30年以上の格闘技関係者だ。
「このままでは世IV虎も無事では済まないよ。今回の試合で団体の顔を潰したわけだから。ジャンルは少し違うが、2009年の大みそかの総合格闘技の試合で、関節技を得意とする青木真也が相手選手の腕を故意にへし折った挙げ句、相手に向かって中指を突き立てた。勝者の美学もあったもんじゃないよ。それ以降、青木は相手選手の関係者に狙われ続け、ついには土下座して許しを請うことになった。普通なら“半殺し”にされても文句は言えない」
感情的になり、取り返しのつかないことをしてしまった世IV虎にも、相応の“報復”が待っているかもしれない――。
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