右足切除、家族の死を乗り越え……中国「美しすぎるがん少女」20歳を目前に逝く
2015/02/21 18:00
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李娜さんの「微博」より。昨年12月27日、見舞いにきてくれた友人たちと一緒に。
中国のネット上で「美しすぎるがん少女」と呼ばれて話題となっていた陜西省西安市に住む李娜(リー・ナー)さんが、2月8日に地元の病院で亡くなった。20歳の誕生日まであと1カ月弱という、あまりにも早すぎる死だった。
少女時代はおてんばだった李娜さんが病魔に襲われたのは、11歳の時。学校から帰宅した彼女が「脚が痛い」と訴え検査を受けたところ、骨肉腫と診断された。いろいろな治療を試みたものの治癒には至らず、12歳の時に手術で右足を切断した。
それにもめげず、義足をつけて活発に動き回っていた李娜さんは、14歳の時に卓球の選手に。努力のかいあって、陜西省の障害者運動大会では金メダルを獲得。優秀スポーツ選手にも選ばれたという。
しかし、悲劇が再び彼女を襲った。娘が脚を失ったことにショックを受けて以来、病気がちだった母親が2012年に他界。その翌年には、祖父も病気で亡くなってしまった。
家族の経済的な負担を軽くするため、李娜さんは学校卒業後に西安市の広告会社で働き始めた。しかし、そんな彼女に対して、運命はあまりにも非情だった。昨年8月、彼女は自宅アパートで倒れ、検査の結果、骨肉腫が肺に転移していることが判明。しかも、すでにがん末期に突入していたのだ。
がんが再発してからも李娜さんは明るさと希望を失わず、昨年10月には、夢を持つ人たちの手助けをするテレビ番組『中国夢想秀』(チャイニーズ・ドリーム)に出演。「これからは、お父さんにもっといい生活を送ってもらいたい」と、父親のために嗚咽をこらえながら熱唱し、会場の観衆の涙を誘った。
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