「整形手術が危ない!?」週刊誌が暴いた“糸リフト”に潜む危険とは
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
その他にも品川近視クリニックのレーシックに対する集団訴訟も起きている。東京都消費者生活総合センターに寄せられる美容医療に関する相談は年々増えていて、中でも目立つのが糸リフトなどの「リフトアップ(フェイスリフト含む)」だと文春は書いている。
A医師によると、本部から送られてくる糸の形状や品質にばらつきがあり、このままでは自分の患者にも何か起きるのではないかと思い、医師としての倫理問題を感じて辞めたという。
また高額の医療費を支払うためにローンを強引に組まされたりすることも、問題になっている。
各クリニックには毎月の売上目標が課せられ、それを達成できないと院長になれないばかりか、地方に飛ばされることもあるのだという。
また糸によるリフトアップは日常生活にすぐ戻れるため、患者への負担は少ない。しかし、顔には顔面神経や唾液腺、三叉神経などが通っているため、解剖学的なものを理解しなければいけないので、手術経験のある医師がやるべきだと自由が丘クリニックの中北信昭院長がいっているが、そうしたことが守られていたのか。
A医師はあそこでは売上至上主義、患者軽視の施術が行われていると指摘している。
こうした疑問点について綿引一理事長を文春が直撃すると、質問に終始俯いたままで、「糸リフトを強引に勧めていたのでは?」と問うと、「そういうことはございません」と絞り出すように答えたという。
韓国に行って簡単にできるプチ整形をやってきて、トラブルが起きているケースも多くなっているようだ。健さんの歌の文句ではないが「親にもらった大事な肌を」傷つけ、整形しようというときは、その病院のことを事前にしっかり調べていくことが肝心であるこというまでもない。
(文=元木昌彦)
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電話 03-3211-3161
Fax 03-3211-3168
講師 河内孝氏
1944(昭和19)年東京都生まれ。慶応大学法学部卒業。元毎日新聞常務。
全国老人福祉施設協議会および国際厚生事業団の理事を務める。
著書に『新聞社―破綻したビジネスモデル―』『次に来るメディアは何か』『血の政治―青嵐会という物語―』など。
テーマ 新聞の将来とメディアの劣化
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