トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 「整形手術が危ない!?」週刊誌が暴いた“糸リフト”に潜む危険とは
週刊誌スクープ大賞

「整形手術が危ない!?」週刊誌が暴いた“糸リフト”に潜む危険とは

 そのため働くのも大変なんだそうだ。ある店舗経営者がこう話す。

「一般の人は驚くかもしれませんが、応募は殺到しています。ハッキリいって今は買い手市場。書類審査で半分ぐらい落とします。その後、500人ほど面接しても受かるのは70~80人だから採用率は2割に満たない」

 別の都内に通う女子大生がこう証言する。

「私は六本木の高級キャバクラでも働いたことがありますが、女の子のレベルは飛田新地のほうが上だと断言できます」

 なぜ人気か? ここで働いてもバレないという安心感が結構引きになっているそうだ。その女子大生がこういう。

「飛田新地は女の子を紹介するホームページもないし、街全体が写真撮影を禁止している。面接でも“絶対バレないようにするから”とお店の人にいってもらった。バレるリスクが少ないのは最大の安心です」

 先の聡美さんは1週間で80万円稼いだテクニックをこう明かす。

「講習の時に、稼ぐためには“気持ちを相手にいっぱい伝えよう”と教えられます。フェラチオの時は上目遣い、唾液を溜めて音を立てると喜んでくれます。喘ぎ声も大きめに、感じる表情も豊かに。そうすると早くイッてくれます。そこがポイントなんです」

 やはり100万円を稼ぐには、飛田新地で主流の20分コースで1日20人の相手をする必要があるという。したがって稼ぐには人数をこなさなければならない。聡美さんは客が早く果ててくれるよう工夫を怠らなかった。

 客層も変化しているようだ。最近は円安やビザ緩和の影響で中国人観光客が急増して、京都や奈良の観光ツアーの中に飛田新地が組み込まれたものもあるという。

 風俗記事としては出色の記事である。それは現代の「AVで顔出し本番」という記事と比べるとわかる。こちらはAVの解説記事だから、生々しさがない。

 だが、こういう箇所には驚かされる。ひと月に発売されるAVは2,000タイトルを超える。仮に毎年1万2,000人がAVデビューしているとすると、その数は10年で12万人になる。最新の国勢調査によれば、18~49歳の女性は約2,500万人だから、「適齢期」女性の約200人に1人がAVに出演した経験があることになるそうだ。イヤー、すごい。あなたの彼女もAV出演の過去があるかもね。

 AVに出る動機も変わってきたそうだ。8年前に行われた100人のAV女優に対する調査によると、1番の理由は「お金が欲しい」と「好奇心・興味」がほぼ同じで約4割ずつ。「有名になりたい」が0.5割だったそうだが、最近は「有名になりたい」が5割になるという。

 だが1作品で100万円以上稼ぐ女優はほんの一握りで大半は1日15~20万円。本番なしでフェラチオだけの出演となると、わずか3万~5万円の出演料しか出ない。

 それでも出るのは、AVをきっかけに有名になれるかもという願望からのようだ。

 元AV女優で日経新聞記者となり、そこを退職して社会学者となった鈴木涼美さんは、こう解説する。

「私たちが育った時代は、家族の輪や大学や企業に続く道から逸脱せずに、『性の商品化』の現場に加担できる仕組みが整っていました。自らの性を商品化する理由は特別に求められてはこなかった。強いて言えば、しない理由がなかったんです。
 AV女優たちに『いやいや仕事をやっている』といった態度はほとんど感じられません。現場には自分たちの業務を楽しんでいる雰囲気があります。そんな業務の中で溌剌と饒舌に自分を語り、新しいキャラクターに変わってゆくことが、彼女たちには快感なのかもしれません」

 なるほどな~とは思うが、飛田に女子大生が殺到しているという記事と比べると、どちらが風俗記事としておもしろいか、一目瞭然であろう。

 さて、品川美容外科といえば美容医療最大手で年商356億円、アンチエイジングブームの主役ともいえるところだが、文春は、ここで集団訴訟が頻発していると報じている。これは聞き捨てならない。

 ここに勤務していたA医師がこう話している。

「美容整形の『品川美容外科』や美容皮膚科の『品川スキンクリニック』では、体内で“溶ける糸”を使って『顔のシワやたるみ、肌質が改善する』という施術を行っています。ところが、半年ほどで溶け始めるはずの糸が一年経っても溶けず、『ヒゲみたいに飛び出してきた』と来院する患者が何人もいた。医師の間では『いったいどんな糸を使わされているのか』と不安が広がっていました」

123456
ページ上部へ戻る

配給映画