飯島愛が歴史を超えて大活躍! 幻のお色気ファンタジーマンガ『タイムトラベラー愛』
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2008年に亡くなられた飯島愛さん。ご存じの通り、AV出身のタレントとして最も成功した一人です。現在もブログにファンのコメントが投稿され続けるなど、そのカリスマ性は色あせません。
テレビタレントとしてバラエティ番組にひっぱりだこだった時代の飯島さんはAV出演歴を公にしたがらなかったようですが、自伝『プラトニック・セックス』(小学館)ではあらためてカミングアウトしています。
実は、そんな飯島さんが主人公のマンガがかつて存在していました。その名も『タイムトラベラー愛』という作品です。学研から発売されていた漫画誌「コミックガイズ」に連載され、単行本全3巻が刊行されています。ちなみに「コミックガイズ」のキャッチフレーズは「男が発火するコミック誌!!」でした。「科学と学習」の学研とは思えない、煽り方ですね。
内容は、飯島さんが過去へ未来へとタイムトラベルをするという、タレントマンガとしては異例のファンタジー路線です。しかも、AV女優からタレントへの転身期に当たる1994年の作品ということで、セクシー度も全開の内容になっています。
ストーリーをご紹介しましょう。人気絶頂のアイドル、愛ちゃんが、海でのグラビア撮影中にマネジャー見習いの梅原、カメラマン助手の竹中、新米編集の松田という松竹梅トリオとともに洞窟内に迷い込み、UFOのような形の石像に不思議なネックレスがかかっているのを発見。愛ちゃんは大喜びでそのネックレスを首にかけるのですが、実はそのネックレスは、誘淫パワーで周囲の男たちを悶々とさせる魔力を持っており、愛ちゃんがエクスタシーを感じるとタイムトラベルしてしまうという、ものすごい代物なのでした。エクスタシーでタイムトラベル、すごくダイナミックな設定ですね。
ネックレスの力により発情モードになった松竹梅トリオに襲われ、エクスタシーを感じちゃった愛ちゃんは、松竹梅もろとも古代エジプトにタイムトラベル。そこにはなんと……絶世の美女クレオパトラがいたのでした。
「えーまだ処女なのーっ!?」などと、クレオパトラと女子会のようなトークを交わす愛ちゃん。実にほのぼのしたシーンです。クレオパトラって、女王なのにとっても気さくな人なんですね。そんなクレオパトラに求婚するも、相手にされず悩んでいる男がいました。その名はジュリアス・シーザー。
クレオパトラに相手にされず落ち込むシーザーを、優しく励ます愛ちゃん。
「世界の王がそんなことでぴーぴー泣かないの! いざとなったらこの愛ちゃんが一肌脱いであげっから」
愛ちゃんが「ひと肌脱ぐ」って言うと、妙にリアルです。
慰められたシーザーは、すっかり愛ちゃんを気に入り、「クレオパトラの代わりに女王にならないか」と口説きます。それを聞いた愛ちゃん、突然シーザーを亀甲縛りした上、ムチで叩いたりローソク垂らしたり、犬のカッコをさせて靴をなめさせたりと大ハッスル。そうです、完全に女王様の意味を勘違いしています。ローマの英雄の亀甲縛り姿……歴史の教科書には載らないお宝ショットです。
最終的には、愛ちゃんとのペットプレイで犬にさせられた姿がカワイイということで、クレオパトラがシーザーに惚れ込み、2人は結ばれたのでした。そう、エジプトの歴史を作った恋のキューピッドは愛ちゃんだったのです。歴史の教科書では決して語られない真実が、ここにあります。
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