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カメラは見た! “プロ物乞い”がシフト交代で荒稼ぎ「日給は中国人の平均以上か!?」

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 職業として物乞いを行う人々も存在する中国。2月6日付のニュースサイト「中国青年網」は、物乞いのシフト交代の瞬間を捉えた写真を掲載した。

 吉林省長春市内の繁華街を、上半身裸で腹ばいになって進みながら金を無心する40代の路上生活者風の男性。零下20度の凍てつく路上に半裸で伏せる姿は同情を呼び、通行人は次々に男性が持つ小箱に小銭を投げ入れていく。


 しかし後をつけると、男性はおもむろに立ち上がり、一軒のファーストフード店へ。するとそこへ、店の2階から50代とおぼしき別の男性が登場し、物乞いをしていた男性から、通行人の施しが入った箱を受け取ると、ボロボロの服に着替え始めた。その後、路上に出ると、先ほどの男性と同様、通行人に金の無心を始めたのだ。

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 同紙記者によると、彼らが1時間で手にした金額から概算して、1日で約4,000~6000円の儲けになる可能性があるという。これは、中国人の平均日給を超える金額である。

 人の善意を利用する詐欺同然の行為に対して、中国版Twitter「微博」では、「詐欺罪として、早く警察に逮捕されるべきだ!」という怒りのコメントが多く寄せられた。一方で、「これは零下20度で、上半身裸になるという大道芸だったのだ!」「国内の物乞いの平均収入は、俺より多いかもしれない……」といった、皮肉めいた書き込みも見られる。

 中国の物乞い業界について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。

「路上での物乞い行為は、場所によってはかなり儲かる。ただ、人通りの多い稼げる場所はマフィアに押さえられていて、彼らに雇われた者やショバ代を払っている者だけがシフト制で営業できる。ただ最近は、上海や北京など外国人の目もある大都市では、当局の取り締まりが厳しくなり、ホームレス活動がやりにくくなっている。そこで、製造業同様、物乞いの内陸移転も進んでいて、マフィアや物乞い同士の縄張り争いも起きています」

 ただ、零下20度を半裸で過ごせる精神力があれば、まともな仕事でもそこそこ稼げる気がするが……。
(文=井上嘉久)

最終更新:2016/01/28 12:52
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