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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 「ネットの10大脅威」対抗策は
ITライター柳谷智宣の「賢いネットの歩き方」第60回

彼を知り己を知れば百戦殆からず ネットを介する悪意のある攻撃トップ10はこれだ!

 第8位の「インターネット基盤技術の悪用」は広い意味で、他の項目すべてに当てはまってしまう内容。第8位にランクインする理由は不明だが、とにかく悪意のある輩たちは、よくも考えると感心するほど、網の目をくぐるのがうまい。例えば、DNSを偽装する最新技術は、第1位や第4位の詐欺サイトに利用されている。

 第9位の「脆弱性公表に伴う攻撃の発生」はサーバーソフトなどの脆弱性を突いて、不正アクセスされてしまうこと。これは、ソフトのメーカーやセキュリティベンダーに頑張っていただきたいところ。

 第10位の「悪意のあるスマートフォンアプリ」は、主にAndroidで広がっている野良アプリのこと。連絡先の情報を盗まれるなど、実害が出ることもある。セキュリティアプリを利用したり、アプリをインストールする際に権限をキチンと確認するといった対策が必要だ。もしくは、iPhoneを使えば、この手の心配は激減する。

 以上が、脅威トップ10。個人ユーザーとしては、セキュリティソフトをきちんと使い、IDとパスワードを使い回しせず、わかりにくいパスワードを付けることが重要。これだけで、ほとんどの脅威は避けられる。次に、メールやメッセージで届いたURLをうかつに開かないこと。相手が本物かどうか確かめる癖をつけておくと安心だ。
(文=柳谷智宣)

■情報セキュリティ10大脅威 2015(http://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2015.html
第1位 オンラインバンキングやクレジットカード情報の不正利用
第2位 内部不正による情報漏えい
第3位 標的型攻撃による諜報活動
第4位 ウェブサービスへの不正ログイン
第5位 ウェブサービスからの顧客情報の窃取
第6位 ハッカー集団によるサイバーテロ
第7位 ウェブサイトの改ざん
第8位 インターネット基盤技術の悪用
第9位 脆弱性公表に伴う攻撃の発生
第10位 悪意のあるスマートフォンアプリ

■2014年版 情報セキュリティ10大脅威(https://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2014.html
第1位 標的型メールを用いた組織への スパイ・諜報活動
第2位 不正ログイン・不正利用
第3位 ウェブサイトの改ざん
第4位 ウェブサービスからのユーザー情報の漏えい
第5位 オンラインバンキングからの不正送金
第6位 悪意あるスマートフォンアプリ
第7位 SNSへの軽率な情報公開
第8位 紛失や設定不備による情報漏えい
第9位 ウイルスを使った詐欺・恐喝
第10位 サービス妨害

最終更新:2015/02/08 15:00
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