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錦織圭×マイケル・チャンだけじゃない、あの“最強のレジェンド”もコーチ参戦!?

nishikori01s29.jpg「Number(ナンバー)869号 錦織圭のすべて。」文藝春秋

 昨年、1989年の全仏オープン覇者で元世界2位のマイケル・チャンがコーチに就いたことで、大躍進を遂げた錦織圭。いまテニス界では、錦織のようにかつてのトッププレーヤーにコーチを依頼する選手が急増している。


 注目を浴びたのは、昨年の全米オープンの準決勝に進んだ4人が、いずれも「レジェンド」に師事していたこと。スポーツライターが語る。

「世界ランク1位のノバク・ジョコビッチはボリス・ベッカー、2位のロジャー・フェデラーはステファン・エドバーグと、それぞれ元世界1位の選手とタッグを組んでいる。錦織を破って全米を制したマリン・チリッチは、“サンダー・サーブ”のゴラン・イバニセビッチをコーチに据えています」

 往年のファンは、選手よりもむしろコーチの名前を聞いたほうが興奮するかもしれない。スポーツ紙デスクが熱弁を振るう。

「“ブンブン・サーブ”という愛称で呼ばれたベッカーの爆撃音さながらのビッグ・サーブにはシビれましたね。88~90年のウィンブルドンでは、いずれも決勝でエドバーグと対戦(89年は優勝)。優勝した96年の全豪オープン決勝では、正反対のプレースタイルのチャンと熱戦を繰り広げました。そのチャンは、92年の全米オープン準決勝でエドバーグと5時間26分の死闘を演じています(エドバーグの勝利)。テニスをしていなくても、当時はファミコンソフトの『ファミリーテニス』が大はやりだったので、彼らになじみがある中年は多いですよ。私は『ぶんぶん(ベッカーがモデルのキャラクター)』を好んで選んでましたね(笑)」

 そして、この時代に最強の王者として君臨していたのが、グランドスラム優勝8回、世界ランク1位連続在位記録「157週」(歴代3位)の記録を誇るイワン・レンドルだ。錦織のライバルが、この男にコーチ就任の依頼をしたという。

「もともとレンドルはBIG4の一人、アンディ・マレーのコーチをしていたが、昨年3月に師弟関係を解消。チャンスとばかりに、世界7位のトマシュ・ベルディヒが昨年秋にコーチを依頼したのですが、レンドルは自身がシニアツアーに参戦していることもあり、『時期尚早』と断りました。そのシニアツアーでは、もう一人のレジェンド、ジョン・マッケンローが『誰も俺には頼んでこないんだ』とボヤいていたそうです」(前出・スポーツライター)

 スタンドにいる「レジェンドコーチ」がテレビに映るたびに、「老けたな~」なんて言いながら懐かしむのもいいかもしれない。

最終更新:2015/01/29 17:00
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