「あっ、ヤバイ……」月極め駐車場への無断駐車が見つかった場合の“妥当な”罰金額とは?
#スズキナオ #勝手にしらべ隊
「無断駐車を発見した場合には罰金として、金壱万円を申し受けます」
こんな看板、車に乗る人なら、一度は目にしたことがあるのではないだろうか? 月極めの駐車場などに、契約車以外の車が無断駐車することに対しての警告看板である。
私は普段、車を運転することがまったくないのだが、それでもこの手の看板があると気になってチェックしてしまう。なぜなら、罰金の金額が場所によって違うのだ。
法律上、駐車場の所有者であっても罰金を定めることはできないそうで、実際に無断駐車をしたとしても、その際の損害賠償額については近隣の駐車料金や何時間駐車したかによって判断されるという。大抵「〇万円」のような、高額になることはないそうである。
とはいえ、無断駐車が犯罪行為であることは当然である。そのような行為に対する駐車場管理者の怒りが、この看板には表れているのだ。罰金の金額の大きさは、その怒りのバロメーターといえるかもしれない。
早速、家の近所(大阪市内)の駐車場を見て回った。罰金看板は、歩道からも見えるもののみをチェックし、駐車場内には立ち入らずに調査を行った。
普段車に乗らないせいか、どういった場所に駐車場が分布しているのか感覚がつかめず、ずいぶん町をウロウロした。結果、24件の罰金看板の収集に成功した。収集した罰金額は6つに分かれたので、割合の多かった順、つまりポピュラーな罰金額順に発表したい。
では、いきます!
第1位は、
罰金3万円。全体の25%を占め、最も多かったのがこの金額だった。ある程度の迫力を持たせつつ、それほど大げさでもないぐらいの、リアルな罰金額に思える。コインパーキングに止めさえすれば、せいぜい数千円で済んだのに3万円、後悔してもしきれないはず。
同率で第1位だったのが、
罰金額=1カ月分の駐車料金というタイプ。こちらもかなりの数に遭遇した。
ただ、なにせ「1カ月分」なので、実際の額には幅がある。調査エリア近辺の1カ月の駐車料金の相場を調べてみると、おおよそ2~3万円程度だったので、そのぐらいの金額を指すものだということになる。違反者がこの看板を見たとしたら「罰金1カ月分……っていくらだ!?」と、底知れぬ恐怖を感じそうである。
続いて第3位は、
罰金5万円。こちらが全体の20%を占めた。ちなみに「放置・駐停車に関する反則行為」で警視庁が定めている反則金(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/noufu/hansoku.htm)が最大で2万7,000円となっているので、倍近いわけである。攻めの金額だ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事