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日刊サイゾー トップ > 社会  > 逮捕の神鋼社員、自供に疑問

議員秘書宅住居侵入で逮捕の神戸製鋼のラグビー元日本代表「泥酔していた」自供に疑問の声が……

 というのも、神戸製鋼は2009年2月、政治資金規正法で禁止されている違法献金の経緯を発表したことがある。地元の市議選や県議選で、元社員やOBらの候補者を支援していた中で、事務所費や人件費など約2,700万円を肩代わり。規正法が改正される前からの慣例だったようだが、この件で会長と社長が辞任した。

 ただ、虚偽報告が疑われた議員たちの中には「資金の流れを把握していなかった」と謝罪した者もいたが、大半は「なんのことか分からない」ととぼけるありさまだった。謎を残すグレー決着のまま現在に至るが、神戸製鋼といえば、安倍晋三首相もOBとして知られ、政治家と深い関係を続けてきた大企業。今年4月には、東京電力福島第1原発に新設される放射性廃棄物の焼却設備と、使用済み燃料の貯蔵容器の100億円を超える公共事業を受注した。この深いつながりには“ウラがある”と常々ささやかれていただけに、神戸製鋼の社員が議員秘書宅へ侵入したというのは、いろいろな臆測を広げるものだ。

 中道容疑者を知る人物によると「体育会系らしく、上司とか先輩に忠実で、信頼の厚いタイプ。選手時代のニックネームは突撃隊長で、最近でも何かあると率先して先頭に立つ人だった」というから、秘書宅への侵入が意図した“突撃”だったのか。別の知人からは「日ごろは酔って暴れたなんて聞いたことがなかったので、信じられない」という声もある。

 いずれにせよ、一部の記者や関係者の間では、単なる酒酔いの失敗とは見られていないようだ。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)

最終更新:2015/01/26 14:41
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