地方競馬は八百長の温床か? 「金沢競馬八百長糾弾ブログ」の真偽を関係者に直撃
#競馬
そこで、告発の真偽を追及すべく金沢競馬の関係者に独自に接触を試みたところ、絶対匿名を条件に重い口を開いた。
「金沢競馬は赤字続きで存続の危機に瀕しており、近い将来の廃止が検討されています。トップジョッキーの吉原寛人騎手が11年から大井や川崎といった南関東競馬にも参戦しているのは、そういった流れが濃厚だからです。そうした中、例の騒動の前には関係者の間で怪文書が流れたこともありました。私の口からハッキリと八百長が行われているとは断言できませんが、廃止となれば調教師や騎手、調教助手といった競馬に携わる多くの関係者が失業することになります。彼らにだって生活があるわけだし、職を失う前にひと稼ぎしておこうと考えても不思議ではありませんよね」
通常、競馬において関係者が馬券を購入することはご法度されている。だが、実際には誰がいつどんな馬券を購入したのかを厳密に調べることはできない。
それこそ馬券購入希望者が信頼できる知人に頼んだり、人を介して購入すれば済むだけの話だ。つまり騎手や調教師といった関係者が組織ぐるみで本気になって八百長をやろうとすれば、試みることは可能というわけだ。
「有馬記念の11万人じゃないですけど、さすがに多くの人の注目が集まる中央競馬ではそこまで大胆な八百長はできないと思います。ただ、昔から地方競馬では怪しいレースがたくさんありましたからね。それなりの技量のあるジョッキーならば、弱い馬を勝たせることはできなくても、強い馬を負けさせることはできる。調教師が調教で手を抜くことで、馬に本調子を出させないこともできるでしょうし。そもそも、地方競馬の馬は中央競馬に比べると全体的な能力が低く、ドングリの背比べのような状況で、ジョッキーや調教師の技量が結果に大きく関わってきますからね」(前出記者)
競馬界にはびこる八百長の闇は、想像以上に深いようだ。
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