運転手を小便＆使用済み生理用ナプキンで攻撃！　バスに閉じ込められた粗暴犯男女が悪あがき

イメージ画像　Photo By KAMEERU from Flickr.

　最近、バス運転手への暴力行為が多発している中国で、珍事件が発生した。

「なんで前のドアを開けないんだ！」　

　遼寧省沈陽市の路線バスの車内に、一人の男の叫び声がこだましたのは、昨年12月25日夜のことだった。

　バスは終点に到着したばかりだったが、10名ほどの乗客しかいなかったため、このバスの男性運転手の判断で、2つあるドアのうち、後方のドアのみを乗降用として開けていたのだ。

　声の主の男は、返答を待たずに運転手の顔面を殴りつけた。運転手は開けていた後方のドアを閉め、警察に通報。しかし今度は、男と一緒にいた女が、運転手につかみ掛かった。

　通報を受けた警察が到着すると、男女は慌てて逃走を図った。しかし、ドアの閉じられた車内から逃げ出すことができず、焦った男は驚きの行動に出た。

「小便してやる！」

　そう叫ぶと突然、車内の片隅に向かって小便を始めたのだ。さらに女も「私も！」と叫んで下着を下げると、何かを投げつけた。その何かが顔面に直撃した運転手が、思わず顔に手をやると、真っ赤な血がしたたっている。ところが、傷や痛みはない。そこで、車内の電灯を点けると、床に使用済みの生理用ナプキンが落ちているのが見えた。これこそ、女が投げつけたものだったのだ。

　運転手に大きなケガはなかったが、警察の仲介の元、この男女は運転手に謝罪をしたという。

　中国版Twitter「微博」では、この一件に対し、

「この女、もう一生嫁に行けないな」
「中国には本当にいろんな人がいるんだな……」
「もうこの男女は動物だ。人間とは思えない」

　といった、あきれ果てたようなコメントが相次いでいる。重慶市ではバスが停留所に停車しなかったことに腹を立てた乗客の男が、運転中の運転手を殴り、コントロールを失ったバスが、ガードレールに衝突するという事件も起きている。中国でバスに乗車する際には、同乗者をよく見極める必要がありそうだ……。
（文＝牧野源）