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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

『紅白』嵐のトリで、ジャニーズ派閥争いに決着!? SMAP独立も時間の問題か……

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芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 昨年大みそかの『NHK紅白歌合戦』で、5年連続司会を務めた嵐。ジャニーズ事務所の先輩であるSMAPに代わって白組のトリも飾ったが、水面下ではSMAPのチーフマネジャーの飯島三智女史と嵐のマネジメントの責任者の藤島ジュリー景子・ジャニーズ事務所副社長との間で、熾烈なバトルが展開されていた。結果、嵐がトリを取ったことで、飯島女史はジュリー副社長との派閥抗争において、大きな黒星を付けられたようだ。

 ジャニーズの内情に詳しい大手レコード会社元役員は、筆者の取材に「5年前に嵐が紅白の初の司会に決まったときから、ジャニーズ内には、司会はしばらく嵐でいいが、その間ジャニーズ事務所のタレントがトリを務められる場合はSMAPにするという不文律があったんです。しかし、ジュリーサイドはその不文律を無視して、嵐をトリにプッシュした。そして、それがまかり通ってしまった。それほど、ジュリー副社長が力をつけ、飯島女史の力が落ちたんです。居場所を失った飯島女史が、SMAPを連れて今度こそジャニーズから完全独立するかもしれませんよ」と、SMAPの完全独立をほのめかした。

 SMAPといえば、ジャニーズ事務所の実質的経営者のメリー喜多川副社長が「この子たちは売れない」との烙印を押したメンバーを、一介の事務員だった飯島女史がマネジメントを担当して大ブレークさせたことは有名な話。SMAPが事務所の頂点に立った後、キムタクの親が給料の安さに不満を抱いたことから、グループごと独立がウワサされることもあった。その後、収入面も含めて、SMAPや飯島女史の待遇も改善され、彼らを中心に事務所が回り出してからは、独立のウワサも立ち消えになった。

 ところが、メリー副社長の一人娘であるジュリー氏が“ジャニーズの後継者”と呼ばれるようになってから、飯島派とジュリー派の派閥抗争がささやかれるようになった。抗争の勝負のカギを握るのは、SMAPや嵐に次ぐスターをどちらが育てるか。2人の手腕が問われた。

 ジュリー派は嵐だけでなく、TOKIOの人気を維持させ、関ジャニ∞やそのメンバーを、冠番組を持てるまでに成長させてきた。一方、飯島派は、Kis-My-Ft2をSMAPと共演させて猛プッシュしたが、いまだに独り立ちができない状態が続いている。

 両派閥の力関係が決定的になったのは、昨年の紅白だった。ジャニーズからはこれまで最多の6組が選ばれたが、嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞と、ジュリー派の“TOP4”が初めて勢揃い。しかも、嵐は5年連続で司会に選ばれた。しかも、トリという大役までSMAPから奪い、嵐が務めた。Kis-My-Ft2の押し込みに失敗した飯島派は、やられ放題だったわけだ。

 こんな状況の中、もはやジャニーズに居場所がなくなった飯島女史が、SMAPを連れてジャニーズから独立するのも時間の問題といわれている。今年は、ジャニーズ事務所の動きから目が離せなくなりそうだ。
(文=本多圭)

最終更新:2015/01/06 11:18
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