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日刊サイゾー トップ > 海外  > 最新「北朝鮮製ブランド品」事情
根なし草ライター・安宿緑の「平壌でムーンウォーク」

チョソンマニア感涙!? 最新「北朝鮮製ブランド品」事情

 そして、数ある製品の中で友人が買ってきてくれたのはコチラ。

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 大きさ比較のために、ライターを置きました
 
 このボストンバッグ、素材に関しては輸入と思われますが、れっきとした、北朝鮮ブランドの一つだそうな。大きいほうの朝鮮語は、「オッケドンム」と書かれており、直訳では「肩を並べる友」、意訳すると「竹馬の友」といったところ。その下には「朝鮮賞明貿易総会社」とあります。
 
 言っておきますが、これは決して貿易会社のノベルティグッズなどではありません。つまり「ブランドの名前はオッケドンムじゃ。企画したんはワシらの会社じゃ」と、まんま書いてあるというわけです。

「ハローキティby サンリオ」

 みたいなものですかね。

 友人はこのセンスに一目惚れし、ほかはそっちのけで即購入したということ。確かにチョソンマニア(※北朝鮮愛好家)が涙を流して喜びそうです。朝鮮人民の実直さ、世間ずれしてなさも十二分にうかがい知れます。

 しかし私は、こういうのはチョソンの今後のためにも厳しく対処していきたい。正直、これはどうなのかと。ブランド名をプリントするにしても、もうちょっとなんとかならなかったんでしょうか? 書体とか……。百歩譲って、朝鮮語を読めない人にはオシャレかもしれませんが、「MADE IN D.P.R KOREA」が悪目立ちしている感じです。

 ちなみに、チョソンマニアの友人らは私に平壌の絵葉書や各種バッジなどを押し付けてくるのですが、それは大阪人に通天閣の置物をあげるかのごとく無意味です。とはいえ、以前は私も、朝鮮人民に対し前述の「URINARA」を買いそろえてあげたことがあり、その時浴びた冷ややかな視線は忘れられません。なぜ人は、喉元を過ぎると自らも同じ愚行を犯すのでしょうか。

 話がそれましたが、製品を見ていきましょう。

 中身は結構、大容量。荷物をたくさん入れられそうです。なかなか縫製がしっかりしており、ほころびなどは見受けられません。ジッパーに青いラインをあしらっているのはオシャレです。

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 持ち手のアクセサリも手を抜かず、自社のネーム入り。

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 底面の滑り止めも付いており、形は一般的なスポーツバッグと比べて遜色ありません。

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 そして何より、表面の破壊的センスとは裏腹に芸が細かいのが取っ手の紐。ブランド名がそれぞれ朝鮮語と英語で織り込まれているのですが、労働新聞のタイトルと似た書体で、まさに朝鮮! という感じ。こういうのを前面に出せよと。

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 ちなみに見えにくいですが、英語のほうはなぜか「アッケドンム」になってます。サムソンをサムスンと読ませているのと同じですかね。

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