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売春の次は違法薬物売買……ワイロ禁止で収入減の教員が、キャンパス内で“黒い副業”

13905987989_4d0401eb9f_m.jpgイメージ画像(Photo By Kevin Dooley from Flickr.)

 中国遼寧省瀋陽市で、驚くべき場所が違法薬物の売買拠点となっていたことが判明した。12月19日の「東北新聞網」によると、同市の芸術系大学で教員を務める女が、違法薬物の使用および売買の容疑で逮捕された。彼女は大学キャンパス内で、同僚や学生相手らに覚せい剤を密かに販売していたのだ。この事件では、別の教員2名と学生8名も、使用および売買に関わった疑いで逮捕されている。

 逮捕された学生らは、いずれも教員の女に勧められたことがきっかけで、初めて違法薬物に手を染めたものとみられる。逮捕された学生の保護者は、「私の息子の一生は、この教員によってめちゃくちゃになった」と述べている。

 ジャッキー・チェンの息子、ジェイシー・チャンが薬物使用で逮捕されるなど、薬物汚染が深刻な社会問題となっている中国。2014年9月からは公安部が「100都市違法薬物撲滅運動」を展開しており、瀋陽市もこの運動の重点都市のひとつであった。

 中国版Twitter「微博」にも、この件に関する多くの書き込みが寄せられているが、「極刑を望む。教育者が薬物を学生に教えていたのなら、自身が常習者である可能性も高いし、自分の子どもにも薬物を与えかねない」「中途半端な罰じゃダメだ。本当に厳しく裁いてほしい」といった意見が大半を占めている。

 教員という立場を利用し、学生を巻き込んだ女には、死刑を含めた厳罰が下される可能性が高いが、薬物売買にとどまらず「犯罪に手を染める教員が増えている」と話すのは、広東省地方紙社会部記者だ。

「学生の評価に絡み、教員は学生や親から袖の下を受け取っており、多額の灰色収入があった。しかし、習近平の反腐敗運動で袖の下が禁止され、教員の実収入が減少している。そんな中、モラルが低下した教員らによる犯罪が増えている」

 湖北省武漢市では昨年、大学キャンパス内にあるホテルが白昼堂々、売春営業を行っていたことが明らかになったばかり。教育の現場が、犯罪の隠れ家となっているとは、皮肉な話だ。

最終更新:2015/01/16 16:46
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