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参加者不足で中止になるフェスも……「サンタクロースミュージックフェス」なぜショボかった? 

santafes.jpgサンタクロースミュージックフェス

 東京・お台場周辺で23日、「サンタクロースミュージックフェス」が行われた。サンタクロースのコスプレをしてランニングし、ゴールした後は音楽を聞きながら参加者同士で交流ができるというイベントだ。「最大1万人規模」「新感覚のエンターテイメントが日本上陸」などの煽りで参加者を募っていた同イベントだが、参加者からはその内容について「ヒドすぎる」「詐欺だ」と不満の声が噴出し、炎上騒ぎとなっている。


 参加者のTwitterによると、ゴール地点には長テーブルが2つ置いてあり、料理は200円の豚汁など学園祭のようなメニュー。音楽を流す機材はノートパソコンと家庭用のスピーカーで、“フェス”というにはずさんなイベントだったという。3,500円の参加費を返金要求する参加者もいるようだが、主催団体に問い合わせた「ねとらぼ」によると、「今のところ返金などは行っておらず、行う予定もない」との回答。また、「もともとは婚活ウォーキングイベントとして企画したもので、楽しかったとの声もいただいている」とも話しているようだ。しかし、「ミュージックフェス」という名称であれば、参加者が音楽を期待するのは当然であり、またオフィシャルサイトにて「いままで誰も見た事がない、RUN×DANCE PARTY」などの大げさな煽り文句を掲げている以上、お粗末な言い逃れだ。

「『サンタクロース~』のようなランニングと音楽を掛け合わせた同種のイベントとして、11月には大阪で『ELECTRIC RUN』が、東京で『ElectroDash』が開催されましたが、どちらも盛況に終わっています。今後も増えていくと予想されていたのですが、今回の件で参加に不安を持ってしまう人も多いしれませんね。参加の際は運営母体の開催実績などを確認したほうがいいでしょう」(イベント業界関係者)

 「サンタクロース~」は、なぜこのような結果に終わってしまったのか? 参加者が150人弱しか見当たらなかったとの現地レポートも見られるが、主催団体によると500人ほどだという。いずれにせよ1万人には遠く及ばず、予想より集客できずお金がかけられなかった……などの事情があるとも考えられる。音楽業界関係者によると、チケットの売れ行きが悪い場合、そもそも開催中止となってしまうケースも多いようだ。

「2013年の夏には、愛知の『蒲郡ロックフェス』、福井の『美浜CRYSTAL BEACH SOUND 2013』が中止となりました。中止の理由は『主催者の事情』としか明かされませんでしたが、地方かつ人気アーティストも出演していないため、チケットの売れ行きが悪かったことは容易に想像できます。大きなイベントだと同年5月、blurなど海外ミュージシャンが出演予定だった『TOKYO ROCKS』が中止になっています。こちらはチケット発売前から『出演アーティストに対して会場が大きすぎる』『プロモーションが未熟』など不安の声が上がっており、中止発表の際は驚きよりも呆れる向きが多かったですね」(同)

 フェスにせよイベントにせよ、運営が信用できる組織なのか、よく検討した上で申し込む必要がありそうだ。
(文=笹口琴音)

最終更新:2014/12/27 08:00
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