アナルの国からやってきた『バッド・マイロ!』カルト映画を過激&ポップに換骨奪胎しちゃった!
#映画 #パンドラ映画館
桃太郎は桃から生まれ、ドラえもんはのび太の机の引き出しから現われ、メリーポピンズは空から舞い降りてきた。人気キャラクターはどこから登場するかがとても重要である。その点、『バッド・マイロ!』のマイロくんは人気キャラクターになりえる条件を楽々とクリアしている。黒目がちなつぶらな瞳に、ぬるッとした肌色のボディが印象的なマイロくんは、生温かい臭いと共に人間のケツの穴から這い出てくるのだ。しかも、このマイロくんはちっちゃい体ながら、宿主である人間が潜在意識で嫌っている人たちを次々と噛み殺してしまう凶暴キャラ。最近のゆるキャラブームに食傷気味の方にぴったりなゆるキャラならぬ、きつキャラなのだ。
マイロくんの宿主は、平凡なサラリーマンのダンカン(ケン・マリーノ)。勤務先の会社は不況に喘ぎ、オフィス内にあったダンカンのデスクは片付けられ、トイレの中にデスクを置かれてしまう。しかも、同僚たちのリストラ案を至急作成するよう命じられる。上司の嫌がらせに懸命に耐えるダンカン。家に帰れば美人妻サラ(ジリアン・ジェイコブス)が待っているが、それはそれでまた大変。ダンカンを女手ひとつで育てた母ベアトリスが「早く孫の顔が見たい」と執拗にプレッシャーを掛けてくる。ダンカンは職場でも自宅でもベッドの中でも心休まることができない。ストレスが原因で、お腹の調子は絶不調。病院で検査してもらうと、腸にポリープができているとのこと。手術の日まで、ずっと自宅のトイレに篭りっ放しに。やがてダンカンは妊婦が出産時に経験するような猛烈な痛みに襲われ、気絶してしまう。
ダンカンがトイレで気絶して以降、彼の周辺では次々と怪事件が発生する。ダンカンと一緒にリストラ案を作成していた会社の同僚、母が紹介した不妊治療の医師が血まみれ死体になって発見された。怪しいセラピスト・ハイスミス(ピーター・ストーメア)の催眠療法を受けたダンカンは衝撃の事実を知る。何と、ダンカンの腸にあったポリープが意志を持った生命体としてお尻から飛び出し、ダンカンにストレスを与えている人々を襲っていたのだ!!
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