インスタント食品の必需品、フリーズドライ野菜をおなかいっぱい食べる鍋
#スズキナオ #勝手にしらべ隊
さあ、いよいよ食べてみよう! うん……! シャキシャキした歯ごたえが、これでもかと堪能できる。ポン酢の味の強さに具材の味がちょっと隠れてしまうが、白菜には白菜の、ネギにはネギの本来の味わいがある。えのきの主張はかなり弱い。食べていて、どれがえのきなのか分からない。キャベツの甘みはポン酢の酸味によく合う。
しかし、お湯で戻したあとにどれぐらいの分量になるのか想像しないままに具材を投入したため、キャベツの量がすごいことになってしまった。後半は、どこまでも追いかけてくるキャベツの甘みに満腹中枢が連打された。
食べ終わってみると、まあ、なんというか、おいしいけども、鍋は生の具材でやったほうがいいな、と思った。フリーズドライ素材には歯ごたえや味のブレがないため、何口食べても同じ歯ごたえで同じ味、という感じなのだ。鍋のダイナミズムが失われてしまうのである。「もうちょっと煮たほうがよかったかな」ぐらいの白菜の芯の硬さが恋しい。
以下、やってみて分かったこと。
おすすめポイント
・食材を切らなくていい
・賞味期限がずいぶん先なので、好きな食材を食べたい分量だけ食べることができる
・歯ごたえがシャキシャキ
残念だったポイント
・お値段がお高い
・湯もどし後の分量が分かりにくい
・割とすぐ食べ飽きる
・どうやっても、おいしそうな写真が撮れない
うーん、残念ポイントのほうが多くなってしまった。でも、持ち運びに便利なので、「お湯とポン酢はあるんだけど、近所にスーパーも畑もなくて野菜が調達できない……」という状況では非常に便利だろう。
最近ではフリーズドライ食材専門のオンラインショップなども多数あり、手軽にさまざまな種類が手に入る。フリーズドライ好きの皆様に、ぜひ一度はフリーズドライ鍋を味わってみてほしい!
(文=スズキナオ http://roujin.pico2culture.jp/)
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