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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 加藤有加利の『パラレルワールド』
宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.30

「常に“人生は戦いだ”と思っている」【加藤有加利/yucat】の『パラレルワールド』は終わらない

――プロデューサー、仕事の幅が広いっすね……!

加藤 そういう企画物が好きみたい(笑)。私はしっかりしたコンセプトさえあれば一日で書けるので、何を伝えたくて、何をやるための3人なのかがちゃんと決まっているla BIG3さんの企画なら「コレは書ける」と思ってオファーを受けました。ただ、私はやっぱり暗いところがあるので、そこは大変でしたね……求められたのが、100パーセントのポジティブだったんですよ。

――「ぽちゃティブ」、そうとうポジティブな歌詞ですもんね。

加藤 実はそこが一番の苦手分野だったんですよ。私の中で、「これは99パーセントのハッピーだな!」と思って送ったら「まだハッピーが足りてない。これは80パーセントだ。100にならなきゃダメだ」ってやり直しになって……。私は“光”の部分を出すために少しだけ“闇”を入れて、より“光”を際立たせるという手法を使うので、「その“闇”はいらないんだ!」っていうのが、思ったよりも難しかった(笑)。でも、そうやって新しい発見が出来るのも、すごく楽しかったです。

――幅広い音楽をやられてますなぁ~。

加藤 常にこうありたいですねぇ(しみじみ)。

――ハッピーでコンプレックスを感じさせないla BIG3とは打って変わって、ソロプロジェクトのyucatは、ずいぶん激しいですね。ゴシックなファッションだったり、バンドもガスマスクだったり、そういうアイデアは誰が考えているんですか?

加藤 ぜんぶ私が自己プロデュースしています。今3作出ているアルバムもそうですし、ライブも全部自分で考えて、もう、やりたいこと全部やらせてもらって(笑)。

――衣装も小道具も凝ってますねぇ。こういうのは、なんていうジャンルのファッションなんですか?

加藤 スチームパンクでやっています。

――スチームパンク?

加藤 工場とか、レトロなんだけど未来が融合されているような……ファッションのジャンルというよりも、スチームパンクっていう、ひとつのカルチャーかな。

――ほほ~う……? このネジと歯車がついた耳やゴーグルはどこで売ってるんですか?

加藤 銃なんかの小道具は、私もグッズの販売で出店しているデザフェスで揃いましたよ! 耳とゴーグルは、自分で銅板を切って、ネジや廃棄の部品を接着して……だいたいは、他の人から見たらゴミみたいなものがついているんですけど、この歯車だけは高いんですよ! こういう小道具って、普通に買うと7~8万はするから、作った方がいいな、と思って自分で作りました。海外ではけっこう流行ってるんですけど、日本ではまだ自分で作れる人しかやってないかもしれない。

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