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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 加藤有加利の『パラレルワールド』
宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.30

「常に“人生は戦いだ”と思っている」【加藤有加利/yucat】の『パラレルワールド』は終わらない

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――いっそ就活しようかな、なんて思わなかったんでしょうか?

加藤 就職はさすがになかったかな。やっぱり、今まで音楽しかやってこなかったし、音楽しかなかったので、音楽には何かしらの形で関わっていたいと思っていました。それに、今までユニットの活動以外にも、加藤有加利として作家活動はしていたんですよ。声優さんに楽曲を提供したりとか。だから、ファンの方の間では「作家活動に専念するのかな」「もう表には出てこないの?」って心配されていましたね。yucatも3年やってはいるんですけど、表で活動しだしたのは去年からなので。

――加藤有加利の名義で、声優さんに楽曲を提供し始めたのは、どういう流れだったんですか?

加藤 楽曲提供は2008年からしているんですけど、その時、私がちょっとしたスランプに陥ってしまっていて、RYTHEMで楽曲を作っても採用されなくなってしまったんです。悩むだけ悩んだんですけど、ふと「もしかしたら、この楽曲が悪いわけじゃないんじゃない?」と思い始めたんです。たまたまこのタイミングの曲じゃないとか、RYTHEMのキャラクターに合わないとか、自分が歌う曲じゃないんじゃないかなって。そんな時に、マネジャーが「この曲、違うところに出してみる?」って言ってくれたので、私は「え! そういうことしていいんだ!?」と衝撃を受けて、「是非ともお願いします!」と(笑)。それが堀江由衣さんの曲になったんです。

――楽曲提供の一発めが堀江由衣!!?? ひゃあああ!! 曲の作り直しや書き直しは大変じゃなかったですか?

加藤 曲については何にも言われなかったんですけど、歌詞についてはスタッフさんに「もっともっとかわいく!」って修正を頼まれました(笑)。なので、私も「この人が歌ってくださるわけだから、この方が自分で発する言葉を調べるべきだ!」と思って、ブログからTwitterからWikipediaから、堀江さんに関するものを全部見て「本当にかわいい方だな、こういう音楽が好きなんだな」っていうのを勉強して、そこから言葉を紡ぎ出しました。あとは、私が「コレを言って欲しい……」みたいなのを散りばめたらOKをいただいて(笑)。それが始まりで、「誰かのために曲を作るのは面白いなぁ」って。だって、初めは“せっかく作ったけどボツになってしまって、日の目をみることができない可哀想な曲”だったんですよ。それが、他の誰かが加わることによって、全然違う曲に成長していくというのが、すごく面白かったんです。

――他には、田中理恵さんにも楽曲提供されてますね。

加藤 田中理恵さんは10曲入っているアルバムのうち、9曲くらい書いたので、そのアルバムのライブには招待していただいて挨拶もさせていただきました、お美しいお姉様で感動ですよ……!

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――羨ましい~!! 最近では、ぽっちゃり女子専門ファッション雑誌「ラ・ファーファ」(ぶんか社)の人気モデルのユニットの、la BIG3「ぽちゃティブ~BodyもHeartもグラマラス~」って楽曲の作詞も加藤さんと知って驚きました。アレはまた、どういう流れで!?

加藤 la BIG3さんは、yucatとプロデューサーが同じなんですよ。それで「やってみる?」って言われて。

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