ヤクザ映画、政治活動……菅原文太さんの“追悼特番”にテレビ各局が苦悩するワケ

　菅原さんは12年に引退後、政治支援グループを立ち上げ、安倍政権の進めた特定秘密保護法や原発再稼働などの方針に反対。米軍普天間飛行場移設問題が争点になった沖縄県知事選では、移設反対派候補の集会に参加した。

「政治色を持ったタレントは敬遠するのが基本で、扱いにくくなってはいた」と前出関係者。

　実際、衆議院選挙の公示が過ぎたタイミングとあって、テレビ側がそういった活動も併せて伝えるのは難しかったようだ。

　高倉さんの死の直後でヤクザ映画への配慮に敏感になっていた時期、さらには政治が動いた時期が重なって、菅原さんの生きざまはテレビでは十分に伝えられないままとなっている。
（文＝ハイセーヤスダ）