「セクハラ被害」訴える一方で、複数の男性警官と関係を……“交番SEX”報道のハレンチすぎる現実
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
前回のような大勝は無理でも、単独過半数を維持できれば延命できると考えているはずだ。それほど財務官僚たちに怯えているのだろう。意気地のないことだ。
安倍首相は特定秘密保護法や原発再稼働、憲法九条を蔑ろにしたことに対する国民の怒りを考えに入れていないのではないか。今回の全野党のスローガンは「STOP THE ABE」で十分である。サンデー毎日は「安倍自民は40議席減」と予測しているが、私はもっと減ると思う。
それは11月16日に投開票された沖縄県知事選で、翁長氏が仲井真氏に大差で勝ち当選したからである。私は以前から沖縄から日本が変わるといってきた。それが現実のものとなる。
沖縄県民は、私たちは沖縄に基地はいらないと「自己決定」した。この沖縄県民の総意を、本土の人間がどう考えるのかと迫っているのである。
沖縄からの血の叫びを、安倍自民党への怨嗟の声を、今度はわれわれ本土の人間が応えるときが来たのだ。そこへ飛んで火に入るといったタイミングで、安倍首相は解散をしようというのだ。沖縄の怒りをわが事として、安倍首相に「ノー」を突きつけようではないか。
それにしても新聞も週刊誌も沖縄についての報道の少なさはどうしたことだろう。中国や韓国批判の報道は掃いて捨てるほどあるのに、沖縄についてほとんどといっていいほど触れないのは、沖縄は日本ではないとでも思っているからではないのか。沖縄の怒りは安倍自民党だけに向いているのではない。本土に住むわれわれにも匕首は突きつけられているのだ。
現代が火付け役になったミス東洋英和・笹崎里菜さんと、日本テレビとの「内定取り消し」をめぐる訴訟騒動は、日テレ側に厳しいようだ。
現代は今週、日テレ人事局と笹崎さんとの往復書簡を載せているが、日テレ側の書簡には頷けないところが多々ある。
「アナウンサーには、極めて高度の清廉性が求められます。他方で、銀座のクラブでホステスとして就労していた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないものであり、仮にこの事実が公になれば、アナウンサーとしての業務付与や配置に著しい支障が生ずる事は明らかです(中略)。
ホステスとしてのアルバイト歴だけを意図的に申告しなかったわけですから、貴殿の行為は、重要な経歴の詐称に他ならず、弊社との信頼関係を著しく損なう背信行為であって、(内定にあたって交わした=編集部註)昨年9月12日付誓約書4項の『貴社への申告に虚偽の内容があった場合』に該当するものです」
テレビ局がアナウンサーにそれほどの清廉性を求めているとは、ちっとも知らなかった。テレビに出てきわどい発言やおバカな態度を取ることは清廉性に反していないのだろうか。
それに日テレのお偉いさんたちが銀座に行ったら、あんたたちは私たちのことを差別しているのかと怒鳴られるのではないか。それとも日テレの人間は、銀座のクラブのような下品なところへは行かないとでもいうつもりなのか。
笹崎さんの代理人を務める緒方延泰弁護士は、裁判のポイントをこう語る。
「免許事業であり社会の公器たる性質を有するテレビ局が、『銀座でのバイト』が『清廉性を損なう』ものだと断じていいのか。また、経団連の採用倫理憲章を破って青田買いし、囲い込んでおきながら、他社を受験することが困難な時期になって曖昧な理由で内定を取り消す不公正さ。裁判ではそのあたりが争点となっていくでしょう」
バカなことを、と思うしかない。
今週の第2位は文春の記事。安倍首相と習近平首席が会談する直前に、小笠原諸島周辺に集まっている中国漁船と海上保安庁の特殊部隊との間で大立ち回りがあり、その成り行き次第では首脳会談が行われなくなる事態もありえたほど緊迫したと報じている。
中国漁船たちの狙いは高価で貴重な「赤サンゴ」の密猟である。一度来れば少なくとも3週間は海域に居座り、赤サンゴを採っていくのだそうだ。
それが起きたのは10月5日。朝、小笠原諸島のある港から出向した漁船の船長は、日本の領海内で赤サンゴを採っている中国漁船を見つけた。
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