本丸は海外療養費ではない!? 再逮捕のローラ父をめぐる当局の攻防とは――
2014/10/29 08:00
#事件 #ローラ
ローラ オフィシャルブログより
バングラデシュでデング熱の診療を受けたと偽り、海外療養費をだまし取った詐欺の疑いで、タレントのローラの父親でバングラデシュ国籍のジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者が23日、警視庁組織犯罪対策1課に逮捕された。
同容疑者は2007年にバングラデシュでデング熱にかかり、病院で約1カ月診療を受けたとする虚偽の申請書を、当時住んでいた東京都多摩市に提出。海外療養費約98万円を同市からだまし取ったとされる。
組対1課によると、ジュリップ容疑者は「入院したのは間違いない」と容疑を否認している。
一方、バングラデシュ警察は、警視庁の照会に「病院には来ていない」と回答。申請書の医師のサインやゴム印は偽造されたものだったという。
同様の手法で、07年に民間保険会社2社から計約54万円、12年に別の1社から約49万円の保険金を詐取した疑いがあるとみられている。
ジュリップ容疑者は7月にも同様の海外療養費を世田谷区からだまし取った詐欺容疑で逮捕されたが、東京地検が8月「現時点では起訴するに足る証拠がない」として処分保留で釈放していた。
その際、同容疑者は待ち構えた報道陣に向かって、娘ローラのトレードマークの「OKポーズ」を頬で作り「ローラ、頑張ってね。パパ、もう大丈夫だから。何も問題ないから。OK!」などと勝ち誇っていた。
これに大激怒したのが当局だ。警察関係者は「再び捜査員をバングラデシュに飛ばし、徹底的に調べ上げた。今回は有罪に持っていける証拠をそろえている。OKポーズで“挑発”された警察が、メンツをかけて反撃に出た」と話す。
今後は余罪を含め、当局の厳しい追及が待っている。
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