マテンロウ・アントニー×デニス・植野行雄 「若手」高齢化社会の“ハーフ芸人”という番外地
#お笑い #インタビュー
植野 だからね、このDVDに出てる先輩方も大変だと思うんです。「じゃ、飲み行くか?」って居酒屋に行くじゃないですか。そうすると、たまに二次災害があるんですよ。行った店に、さらに後輩がいるという。そうなると、そっちもおごらないけないんで。
アントニー 「遠くの飲み屋に行く」っていうのは鉄則だよね(笑)。
――先輩後輩だけじゃなく、「売れてる」「売れてない」という要素がからんでくると、また人間関係が複雑になりそうです。世間的な認知度がそんなに高くない先輩との付き合い方で、苦労されることはないですか?
植野 ここ(劇場)に来たら、めちゃフラットなんです。
――劇場での認知度とテレビの認知度は、必ずしもイコールではないですもんね。そこがまた悩ましいところではないかと。
植野 そこは本当にハーフで良かったと思うところです。
アントニー あんまり気にしないで済むから。
植野 「オイ、前説やっとけヨ」って軽口がたたけますし、先輩たちにとっても僕らはライバルじゃない。枠がちゃうから。
アントニー あいつがテレビに出てるからといって、俺の枠が奪われているわけじゃないと。
――テレビには「枠」や「席」があるんですね。
植野 最近はあんまりないですけど、「ハーフ芸人」の頃とかね、「植野さんにホンマ出てほしいんですよ~」って言われてた仕事がどうしてもスケジュール合わなくて受けられなくて、ある日テレビつけたら、その番組にしれっとアントニーが出てましたからね。
アントニー もう、どっちでもよかったんだろうね(笑)。
植野 同期やし、しゃあないなと。家も5分くらいのところに住んでるしな。
――まさに、スープの冷めない距離ですね。
アントニー ……先ほどから、たとえがおばさんですよ。
植野 (笑)。しかも、間にチャドさんも住んでる。
アントニー 外国人に優しい町だよね。
――やっぱり『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「ハーフ芸人」でのブレークはすごかったですよね。本当に、テレビで見ない日はないというくらいに。
アントニー 1回の出演によるインパクトが強いだけなんですよ。自分たちでは「1回で3回分」って呼んでます。
――ワールドカップもブラジル大会ということで、植野さんはそこでもご多忙だったのではないですか?
植野 そうですね。マルシアさんとサバンナ八木さんとの三つ巴で(笑)。
アントニー なんか最近、行雄ちゃんの笑顔が止まらないんですよ。
――どうしてですか?
アントニー お笑いのギャラって、しばらく後の入金なんですよ。
――なるほど!
アントニー 今まで買い物も全然してなかったのに、最近急に買いだしたよね? あと引っ越すって言いだした。
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