テニス錦織圭の楽天オープン テレビ東京“尻切れ”独占中継で何が起こったか?
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男子テニス・錦織圭が5日、楽天ジャパン・オープンの決勝戦でミロシュ・ラオニッチを破り、2年ぶりに優勝した。全米オープンテニス・男子シングルスで準優勝して以降、急激に注目度が上がった錦織。この日はテレビ東京が緊急で地上波独占生中継を放送したが、まさかの尻切れでの放送に視聴者からはクレームが殺到。この「中継のドタバタ劇」の舞台裏を探った。
注目の一戦。当初、テレ東は深夜での中継対応を予定していた。
「今回の大会で、テレ東は土日の深夜にそれぞれ録画中継の形を予定していました。以前、同大会の地上波中継はテレビ朝日が放映権を購入していましたが、その際も深夜での中継対応でした」(在京テレビ局スポーツディレクター)
というのも、前回の全米オープンの際にも問題になったように、テニスは試合終了時間が読めず、地上波のソフトにはそぐわないためだ。
「野球中継は別として、基本的にスポーツ中継はラストが見られないなら、事前収録にしてオンエアするという方針が、どの局もあります。ただ、前回も今回も、衛星波ではWOWOWが生中継で最後まで放送している。『スポーツを全部見たけりゃ、有料チャンネルで見てください!』という傾向は、今後も増えると思われます」(同)
今回、地方のテレ東系列局ではオンエアされず、当該局に苦情が殺到したとも一部で報じられているが、これも「事前に全国ネットでやるか、ローカルでやるか決めていたのを急に変えるのは編成サイドとの調整もあり、かなり難しい。それでも、テレ東はローカル枠が多いので、せめて自局だけでも深夜から昼間の生中継に可能な範囲で切り替えた、というのが現状だった」(在京テレビ局編成マン)
10年ほど前からフィギュアスケートに力を入れて成功したフジテレビ・テレ朝のように、テレビ局側もスポーツコンテンツが当たれば、番組としても営業収入としても大きな柱になる。来年1月の全豪オープンに向けて、早くも民放では放送権の争奪戦が始まっているというが……。
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