「奥さんさえいれば、友達なんていらない」テレビでは見られない“黒蛭子”の極端すぎる人づきあい観
#本 #インタビュー #蛭子能収
――また極端な例を……。でも、確かに蛭子さんがそういうグループに所属したら、確実に虐待される側になりそうですよね。
蛭子 だから入りたくないんですよ。虐待する側だったら、楽しいかも分からないけど……。グループってどうしても、みんな平等ってことにはならないからイヤですね。
――上下関係がイヤだと。
蛭子 そうですねぇ~。よっぽどリーダーができた人だったらいいと思いますけどね。たとえばオレみたいな……。オレがリーダーだったら、絶対にうまくやる自信がありますよ。グループをやる意思はないですけど。
――確かにグループってめんどくさいですけど、それでも「寂しい」という気持ちに勝てない人も多いんじゃないでしょうか?
蛭子 そうなんですよ。そういう時は、趣味のグループに入るのがいいんじゃないですかね。適当なところに行ってみて、大丈夫かなっていうグループを探して。山登りでもいいし、コーラスでもいいし。
――え? そういうグループだったらアリなんですか?
蛭子 あんまりリーダーが突出してないような、仲良しグループみたいなのだったらいいんじゃないですかね。
――……? 蛭子さんは、寂しいっていう気持ちを、どこで解消しているんですか?
蛭子 うーん、競艇場に行っても寂しいですからね……。やっぱり、それが奥さんなんじゃないですかねぇ。お嫁さんと旦那さんっていう関係は、すごく大切だと思います。それが一番いいですよ。家で女房が待っていると思うからこそ、ひとりで競艇場に遊びに行っても寂しくないんですよね。
――これだけ聞くとハートフルな話に聞こえますけど、蛭子さんは「奥さんとセックスすればタダだからいい」って、よく言ってますからねぇ……。
蛭子 それはそうじゃないですか! その面でも便利ですよね、奥さんって。オレは奥さんがいる時は絶対に浮気もしないですし、「いいな」って思っても声もかけないですし。……まあ、また亡くなったら必死で探すかもしれないですけど。
――奥さんさえいれば、友達なんていらないという結論ですかね?
蛭子 まあ、どうしても友達が欲しかったら、たとえば「遊びに行こう」って電話がかかってきた時に、気軽に断れる人がいいと思います。本当はほかのことをしたいのに、気を使って「行く」って言わなきゃならないような関係は、あまりよくないんじゃないかと。それくらいお互いの自由を尊重できる関係が、いい友達だと思います。
(取材・文・写真=北村ヂン)
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