日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 河瀬直美が日本で低評価の理由

賞は獲るけど大御所が出ない……河瀬直美監督は“第二のキタノ”になれるか?

2tsu.jpg映画『2つ目の窓』公式サイト

 第67回カンヌ国際映画祭に、日本からは唯一、コンペ部門に出品されていた河瀬直美監督の『2つ目の窓』。

「監督は、最初の商業作品として製作された『萌の朱雀』が第50回カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を史上最年少の27歳で受賞したり、第60回カンヌ国際映画祭で『殯の森』がグランプリを受賞したりと、とにかくカンヌに縁がある監督です。昨年は映画監督として初めてコンペティション部門の審査員に選出されるほど、監督としても世界的に評価されています」(映画関係者)


 世界から評価される一方で、日本においてはその実力が評価されているとは言い難いのが現状だ。

「実際問題、彼女の作品は興行的には厳しいですからね。いわゆる“芸術”作品に近いもので“娯楽”作品ではない、というのが配給会社の考えでしょうね。そのあたりが、北野武監督と違うところでしょう」(配給会社関係者)

 北野監督が名のある著名人をふんだんに起用するのと対照的に、河瀬監督が起用するのは基本的に売れる前の新人がほとんどだという。

「いまや月9女優となった尾野真千子さんが、彼女に見初められて女優になったというのは有名な話です。また、河瀬さんは学生時代にバスケット部で国体に出場したこともあるようなバリバリの体育会系で、撮影も結構厳しいと評判です。聞いた話だと、医者の役をやるのなら病院に1週間くらい泊まり込みをさせるとかで、それを実行したかスタッフに確認させたりしていたそうです。そういったウワサが広まって、いわゆる名のある大御所たちは出演しないというのがもっぱらです。いくら賞を獲っても、興行的に成功しなければ、配給会社も苦しいですからね。そのへんのバランス感覚がついてくると、日本でも引く手あまたの監督になると思いますよ」(芸能事務所関係者)

 日本でも世界でも評価される、“第二のキタノ”になれるか――。

最終更新:2014/09/24 10:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真