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『少女は異世界で戦った』インタビュー

「もうアイドルじゃない!」元AKB48の加弥乃が金子修介監督の新作映画で本格アクション女優に開眼

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──撮影の楽しさが伝わってきますね。

加弥乃 楽しかったですよ。温泉で菜名ちゃんと一緒にお風呂に入ったり。菜名ちゃんとはもう裸の付き合いでしたよ。あと、撮影中にわたしが寝ている場面で本当に寝ちゃったり。

──作品について聞きますが、監督は本作ではクールジャパンを意識して、「忍者」「ソードアクション」「アイドル」をキーワードに作品を作っておられます。

金子監督 そうです。例えばアイドルは日本の名物。原爆、忍者、富士山、アイドルなんかを念頭に、アイドルにミニスカートで刀持たしてとか、そういう日本的なアイテムを集めてストーリーを作ったらこうなったというね。

──今の時代、こういう娯楽作品で描くにはタブーで描きにくいものもたくさん出てきました。原爆や震災、放射能とか。

金子監督 タブーかもしれないけれど、そんなものタブーにしてたらダメなんじゃないの? って思ってるんです。タブーだからこそやらないといけないんじゃないのって。

──オープニングがいきなり原爆のキノコ雲とか、ショッキングに思う人もいるのでは?

金子監督 あれは『仁義なき戦い』へのただのオマージュだよ(笑)。

──3.11、放射能、原発も出てきますが、作品に監督の政治的なメッセージもこめられているのですか?

金子監督 メッセージというか事実だからね。われわれはもう放射能まみれの世界に生きてるんですよ。あなたもわたしも。

──この作品の試写会では、この映画を通じて、現代の志穂美悦子を発掘したかったともおっしゃっていました。

金子監督 昔、東映で志穂美悦子さんがやっていたような空手とか、『必殺女拳士』とかさ、そういう女の子のアクションを追求したんですよ。僕らが大学生のころって、オールナイトの上映で志穂美悦子がアクションをしだすと、客がみんな「えっちゃん! えっちゃん!」って手拍子して応援したりしたものだけど、今、そういうのを受け継ぐ人がいないなって。アクションをやりたいっていう女の子は多いけど、受け皿がないんですよ。作ってないから、みなさんやりようがないっていう。そういうもんを作っていかないといけないよなって。実際ないじゃないですか。

──ノンスタントで女の子がアクロバットな動きを見せているシーンもありましたが、ワイヤーアクションなどを取り入れようと思わなかったのですか?

金子監督 思わなかった。本当に昔ながらの生身のものを作りたかったんです。武器も刀が使いたくて無理矢理そんな設定を作りました。刀ってかっこいいじゃないですか。最後の決まったところとか。

加弥乃 わたしも剣は使ってみて、すごく度胸がつきました。受けてくれる人もうまくて。「思い切り振り回していいから」と言われて、思い切り振り回したら、すごくうまくやってくださって。楽しかったです。でも先が尖ってるので恐かったです。目とかに入ったらどうしようって。

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