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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

「余計なことを……」『テラスハウス』出演者の“ヤラセ否定”で疑惑再燃 頭を抱える関係者たち

 フジは疑惑報道を黙殺したが、関係者の聞き取り調査は行ったようだ。結果、報道されたことに近い事実が判明した。しかし、それを公に認めれば、過去にフジ系列の関西テレビが『発掘!あるある大事典!』のねつ造問題で日本民間放送連盟を除名される(現在は復帰済み)という屈辱を味わったように、今度はフジが民放連から追放されかねない。昨年も『ほこ×たて』問題を起こしたばかりなのだから、なおさらだ。そのためだろう、ヤラセやセクハラ、パワハラなどの疑惑を不問に付して、番組編成を理由に9月いっぱいで打ち切り、波風立てぬよう幕を閉じようとしている。

 ところが、レギュラーを務める山里と徳井が、いずれも自身のラジオ番組でヤラセを否定。徳井に至っては、得意げにヤラセについての持論まで開陳しているから、開いた口が塞がらない。芸人はバラエティにおいて、ヤラセか演出かが微妙なことを「面白ければいい」と当たり前にこなしているが、『テラスハウス』はドキュメンタリー性を売りにして視聴者の支持を得てきた番組。そこまで番組の肩を持つのであれば、自ら足を使って、番組出演者や番組制作者に話を聞いてみるべきだ。

 番組関係者に言わされたのか? それとも、後番組が欲しくてフジにゴマをすったのか? 真相はわからないが、2人が所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーの関係者も「余計なことをしゃべらなければよかったのに」と頭を抱えている。確かに、疑惑を隠蔽して幕を閉じようとしているフジにとっては、彼らの発言が再び番組に注目が集まってしまうのは迷惑な話。いずれにせよ、フジが疑惑の真相を明らかにする義務があることは間違いない。
(文=本多圭)

最終更新:2014/09/08 18:01
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