「バレーボール“LIVE”問題」日刊ゲンダイの誤報に過敏反応のフジテレビ、そのウラにあった思惑とは?
#マスコミ #フジテレビ
女子バレー「ワールドグランプリ2014」(8月20~24日東京・有明コロシアム)を放送したフジテレビが、夕刊紙・日刊ゲンダイに激怒していたことが発覚した。攻撃型の新戦術「ハイブリッド6」で、日本は銀メダルを獲得。熱戦に沸いたが、そのウラで1本の記事が物議を醸していたのだ。
先月27日、日刊ゲンダイが自身のサイトで「画面は『LIVE』も1時間遅れ…女子バレーWGP“ニセ生中継”の全内幕」なる記事を掲載。20~24日の試合は午後7時試合開始でフジが生中継したが、同紙いわく「実際の試合開始は18時。LIVEではなかったのだ」と断言した。
つまり、フジの中継は1時間のタイムラグがあるのにもかかわらず、生放送と銘打っていいのか!? と批判しているわけだ。これが事実であれば、視聴率低迷に苦しむフジが少しでも臨場感を出すために「LIVE」をうたったとも取れる。これでは、新手のヤラセ問題に発展しかねない。
ところが、この話、まもなくしてゲンダイの誤報だったことが分かった。
「試合は本当に午後7時開始。フジの中継スタイルに、なんら問題はなかったんです。当該記事をフジ側も発見し、ブチ切れ。そもそもゲンダイは、局広報に当てて(事実確認して)いなかったらしい。当然、ゲンダイには猛烈に抗議したようです。27日中にゲンダイは記事を削除しました。まあ、いまだネットにコピペ版が出回っていますが……」(フジ関係者)
別のフジ関係者も「ゲンダイは、記者を試合会場の有明コロシアムに送っていないはず。記者がいれば、試合開始時間なんて分かるでしょ。あまりにも低レベルな記事」と切り捨てた。
怒りも当然ではあるが、これまで週刊誌や夕刊紙が打つネガティブ記事をほとんどスルーしてきたフジテレビにしては、いかにも過敏な反応であった。週刊誌記者いわく「フジは低視聴率に苦しんでいるけど、他局に比べ、やっぱり断トツで華がある。女子アナも粒ぞろい。だからこそ、我々の標的になりがち(苦笑)」。しかし、今回のゲンダイへの対応は、今までのそれとまったく違い、迅速だった。
この背景には、視聴率低迷に苦しむフジだからこそのお家事情があった。
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