「頑張る嫌われ者を応援したい」高須院長が語る、清く正しい“タニマチ”人生のススメ
#インタビュー #高須克弥 #高須クリニック
――ドラマ『明日ママがいない』(日本テレビ系)をめぐる騒動ではスポンサーを名乗り出たにもかかわらず、売名行為と言われたり。
高須 みんな足並みそろえて「高須を入れるな」って(笑)。
――オイシイとこを持っていかれたくない、という嫉妬でしょうか。
高須 分からないなぁ。でも、日テレのメンツなのかね。スポット(番組や時間帯の指定なしに放送されるCM)でもPT(番組中に番組提供の広告主以外のCMを放送すること)でも全部買ってやるからって言ったんだけど、日テレは頑として売らないと。そうそう、テレビでいうと今ね、すごいモメそうなヤツがあるのよ。
――なんですか?
高須 僕ね、某T○Sで毎週土曜よる9時54分から『スッ○ン!』っていうミニ番組やってるの。博報堂仕切りで。ちょっとマンネリ化してきたから、テコ入れしようと思って「もっと面白くやれよ」って、僕としてはハッパかけてたんですよ。もちろん、スポンサーは続けるつもりでね。それが、ついさっき代理店から「高須さんより800万円高く○○○商事が買ってくれるって言うから、そこに売っていいものかどうかT○Sが検討してる」って連絡が来たの! バッカじゃねーか! 人のものを勝手にオークションにかけるようなことしたら、大問題ですよ。
――それは明らかな契約違反じゃ……
高須 僕も「そんなことができるのか!?」って言ったら、「T○Sのローカルルールで“空白の一日”っていうのがありまして……」って。江川(卓)かよ!!
――空白の一日……?
高須 正義はいくつもあっちゃいけないんですよ。今度T○Sで面白そうな番組があったら「800万円余計に出すからあれを売ってくれ。“空白の一日”があるんだろ」って言うからな(笑)。中小企業だと思ってバカにしおって!
――どうして先生は良きことをしているのに、このような憂き目にあうのでしょう。
高須 最近ちょっと思うんだけどね、もしかして僕は笹川良一さんの代わりにされてるのかなって。叩きやすい対象っていうのが、誰でもいるんじゃないのかな。叩きやすいのかもしれない、僕は。叩いてもこたえないし。
――でも、それって社会的ないじめじゃないですか。
高須 いじめそのものですよ。普通だったら「すみませんでした」って言って、長いものに巻かれるじゃない? 僕は、長いものは切りつけてやるの。
――先生としては、正しいお金の使い方をしているだけなんですよね。
高須 お金っていうのは血液みたいなもんだから、一カ所に滞らせるとロクなことないのよ。血圧上がるし。血液は循環させるべきもの。自分の血液なんだから、好きなところに供給すればいいんですよ。それは血液の持ち主の正当な権利。たくさん税金持っていくんだったらそれなりに尊敬するとか、それこそ“貴族院議員”にするとかさ(笑)。なんかしろよと。いっぱい稼いでいっぱい税金払ってるヤツが悪者、みたいに言われるのが頭に来るの。
――今日のお話で、タニマチとしての先生の揺るぎない価値観が少し分かったような気がします。
高須 なんでもそうだと思うんだけど、「正直に生きる」っていうことだよね。義理っていうのもそう。いっぺん口に出して約束したことは、何があっても守るっていうのが「義理」。それを、正義をいくつも作ってT○Sみたいなことやられたら、世の中が全部ひっくり返っちゃう。
――この本をT○Sの方に差し上げたいですね。
高須 僕がどんな攻撃をされようと堂々と生きていられるのは、少なくとも僕が義理と筋を通した人たちは僕の味方だから。長いスパンで見ていると、義理と筋を欠いたヤツは潰れます。いざという時に誰も助けてくれないからね。オイルショック、バブル、リーマンも乗り越えて、本当にそう思いますよ。
……取材後、代理店からT○Sが正式に高須クリニックスポンサー枠の番組を○○○商事に売ることが決定したとの連絡が入った。「これで面白くなるな」と、新たなる敵に闘志を燃やす高須院長だった。
(取材・文=西澤千央)
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