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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 特典商法を捨てた金爆、結果は?

“特典商法”を捨てたゴールデンボンバー、CD販売4.3万枚の真価とは?「過去には特典トラブルも……」

gb0829.jpg『ゴールデンボンバー鬼龍院翔のオールナイトニッポン まとめ本』(扶桑社)

 ビジュアル系エアバンド・ゴールデンボンバーの新曲「ローラの傷だらけ」(Zany Zap)が初週のオリコンランキングで2位にランクイン、4.3万枚を売り上げたことが分かった。


 今回、ゴールデンボンバーは握手会や懸賞などの“特典”を一切付与しない形でCDを発売。結果、前作「101回目の呪い」(同)の15.8万枚から7割減のセールスとなった。

 これについて、ボーカルの鬼龍院翔は自らのブログで、「CDに音楽以外の特典を沢山つけていたグループが特典を突然一切無くすとこうなるという結果が出ました。この数字から今の音楽とは一体何なのか、音楽は一体どのように消費されているのか、それらが見えてくると思います」などとコメント。また、特典握手会付きの「無音CD」の発売を提案し、却下されていたことなどを明かした。

「現在、日本の音楽シーンではCDにさまざまな特典を付与することが常識になっている。実際、ゴールデンボンバー自身も、前作や前々作の『Dance My Generation』(同)を特典付きで発売しており、ともに10万枚を超えるスマッシュヒットとなっていた。今回の結果は、鬼龍院自身がブログで『僕たちのCDの売り上げ枚数でいうと音楽は特典に勝てない』と告白している通り、マーケットにおける“特典商法”の効果を裏付ける形になりました」(音楽ライター)

 今回のゴールデンボンバーの試みは、現在の音楽マーケットに一石を投じることになりそうだが、こうした動きには伏線があったという。

「昨年1月に『Dance My Generation』を発売した際、この曲を含む関連CDを3,000円以上購入すると握手券が付くという、AKB48らのアイドルグループより露骨な“特典商法”で、一部ファンからブーイングを浴びた。しかも、その握手券が先着順だったため、オークションなどで高値取引される例が相次いだ。さらに、ツアーチケットにバックステージパスが付いた招待券が当たる応募券も封入されたが、一部商品に封入漏れがあり、大きなトラブルになっていた。鬼龍院もこの際にはブログで苦しい心境を吐露していたが、今回の“特典なし”の試みにはファンの称賛の声が集まっているようだ」(同)

 ゴールデンボンバーがこうした試みに出られたのも、あくまでインディーズレーベルにこだわり続けたからこそ。音楽とCDソフトの価値を世に問うた彼らの挑戦と結果は、メジャーシーンにはどう映っただろうか?

最終更新:2014/08/29 08:00
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