スターの孤独を目の当たりにして、一番大切なものが見えてきた……あゆの元カレ“マロ”内山麿我の現在
#浜崎あゆみ
――浜崎さんとの恋で、一番つらかったことはなんですか?
マロ すべてが普通じゃないから、「マロは翻弄されちゃったんだろうな」と周りからは見られていたと思います。だけど、そうじゃないって言い続けなきゃいけないつらさ……本当は翻弄されてたのかもしれないのに。自分の中で、何が正解なのか分からなかったんですよ。あゆの恋人でいれば、家族の生活は楽になる。だけど、家族のためって言いながら、本当は自分のことを守ってるだけなんじゃないのか……とか。保身と本心の間でずっと揺れていましたね。家族会議でお袋を泣かせて「あんた、そんなの人間のすることじゃない」って言われたり。家も親父がいなかったから「お父さんがいない寂しさ、あんた一番分かってるでしょ」って。子どもを置いてあゆのところに行こうとしてましたから。だけど、そのときは自分が悪者になって、「すべてを捨ててあゆのところに行く」とシャットダウンするしかなかったんです。
――覚悟が違いますね。
マロ それが今の音楽活動につながってると思います。ちまたには「お前のためにすべてを捨てる」っていう歌詞がよくありますけど、それを実行した人間はどれだけいるのかと(笑)。
――あの恋愛で学んだことは?
マロ 「正解」なんて、どこにもないんだなってことですね。それは恋愛だけじゃなく、広く人生においても。「真実」とか「正解」とかって、どこにもない。それが今度のアルバムのタイトルにもなっています。『FAKE』。
――いろいろな意味が込められてそうです。
マロ でも、後ろ向きなわけじゃないんですよ。それでも誰かを信じて、誰かと大切なものを共有していかなきゃいけないから、信じるためには疑うことも必要だし、例え世間じゃニセモノでも大事にするものは大事にしたいっていう意味です。よく「真実は1つ」だっていうけど、そんなのウソ。真実が1つなら、人は争いません。
――今日はまるで、瀬戸内寂聴先生の話を聞いているような気分になりました。最後に読者へメッセージをお願いできますか?
マロ 自分の音楽活動は日本に留めるつもりもなくて、広く世界に発信していくつもりです。それを伝えるためにはどうしてもプロモーション・ビデオを作りたくて……その出資を今、クラウドファンディングで募っています。3,000円ならサイン付きのアルバムを先行でお送りします。1万円ならアルバムにクレジットが載ります。ぜひ応援してください!!
(取材・文=西澤千央)
●うちやま・まろか
1984年2月28日生まれ、東京出身。10歳頃からダンスを始め、16歳からプロとして活動。浜崎あゆみをはじめ、安室奈美恵、倖田來未等のバックアップダンサーとして数々のステージに出演。2012年11月にあゆの新恋人として注目を浴びたが、内山が離婚調停中であることなどが発覚し、バッシングの的に。その後、ソロアーティストに転身し、幅広く活躍している。
■1アルバムPVプロジェクト クラウドファンディング
https://www.makuake.com/project/maroka/
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■内山麿我Facebook https://www.facebook.com/uchiyama.maroka?fref=ts
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