キムタク、ジョブズ、小保方晴子…トンデモ!?幸福の科学「霊言本」のヤバさ
#サイゾー
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月刊「サイゾー9月号」(cyzo)の第1特集は、同誌恒例の企画とも言えるヤバい本の特集「ヤバ本150冊」だ。その特集で、まず目を引くのが日本最大級の宗教団体・幸福の科学でお馴染みの「霊言本」について書かれた「何か変だぞ”霊言本”幸福の科学の行く末を憂う」という記事。もともとは歴史上の偉人の守護霊を降霊させ、彼らの本音や現代社会が抱える問題と解決を説くシリーズだったというが、同シリーズに最近異変が起きているという。
これまで同シリーズでは偉人の守護霊を降霊させていたが、最近では存命中の人物の霊言を登場させるのが当たり前となり、大衆ウケを狙ってかV6の岡田准一、同じくジャニーズ事務所所属のSMAP・木村拓哉、ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で一躍有名となった堺雅人、さらにはアメリカのオバマ大統領や、STAP細胞の小保方晴子の守護霊にまでインタビューした霊言本を刊行しているという。
しかも公開霊言シリーズの刊行数は4年間で220冊以上で、これらを含む同団体の大川隆法の年間書籍刊行数は12年が101冊、13年が106冊と驚くべき刊行数を誇っている。ちなみに、この数字はギネスブックの世界記録にも認定されているという。
ではなぜ同教団は一見すると大衆ウケを狙っているような話題の人物の霊言本を出しているのか。創価学会をはじめとする新宗教を鋭くチェックしているジャーナリストの乙骨正生氏は同記事の中で、幸福の科学は幸福実現党を結党し、選挙に出たが候補者は全員落選。しかも公称信者数が100万人に及ぶとしていたが、比例区得票数が100万票に満たなかったこと。また、同教団は千葉県に幸福の科学大学の開設を計画しているが、住民の反対などにより思うようにいっていないこと。さらに、大川総裁夫人との離婚が週刊誌に報じられるなど、問題が続々と露呈し、教団の成長が鈍化しているため、信者の疑問や不安を払拭し、教団の危機を回避するためなのではないかと指摘。また、宗教解説の第1人者である島田裕巳氏は、新しい信者をあまり獲得できていないため、若い人へのアピールを強めているとも見れると指摘している。次は誰の守護霊が降霊するのか注目だ。
次に目をひくのが、創業者の江副浩正氏を筆頭に、何かと目立つリクルート社出身者が書いた本を特集した「高尚すぎて凡人には理解不能 リクルートOB本の”福音”具合」という記事。同記事では、まずリクルートOB本の特徴として、リクルート社員の声の大きさとテンションで相手を圧倒する印象がそのまま本にもにじみ出ている点、また通常のビジネス本にあるような読者へノウハウを提供するのではなく、どちらかというと武勇伝自慢のエッセイ本に近い点をあげている。
さらに、リクルートOBのなかでも「本職がわからないオールマイティな方」が売れる本を出している点も特徴だという。その中のひとりとして記事にコメントしているリクルートOBの常見陽平氏は、「あれオレ詐欺」を問題視している。これは、リクルートOBが「ゼクシィ」や「ホットペッパー」のようなリクルートのヒット商品を「あれはオレが作った」と語る功績拡張手法だ。
また、リクルート出身者本に出てくるキーワードとして、リクルートが保有する膨大な企業データをもとに片っ端から「求人していませんか?」と電話をかける「テレクリ1000本ノック」、リクルート入社後すぐに課せられるという「新規飛び込み営業名刺獲得キャンペーン」、ことあるごとにナンバー1営業マンを表彰する「営業成績表彰制度によるトップ営業マン」の3つがあるという。これが同社の基本だとするとかなり過酷な職場が想像できる。
他にもノンフィクション作家の上原善広や、作家の石井光太らが選ぶ「若きノンフィクション作家が推す危険地帯”傑作”ガイドブック」、「性器、人体破壊、天皇侮辱……タブーを破る危ないアートブック」などのサイゾーならでは記事が特集には満載だ。
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