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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 本当は怖い「黒い博多大吉」
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第65回

“本当は怖い”博多大吉の愛のムチ 『333トリオさん』の芸人ドリル

333trio.jpg『トリオさん』テレビ朝日

「ホント、30分時間くれれば2人くらい辞めさせる自信がある」

 テレビでは見せない、劇場だけの「黒い大吉」があると断った上で、大吉は『333トリオさん』(テレビ朝日系)でそう不敵に笑った。

 博多大吉といえば、物腰の柔らかなやさしい人というイメージがある。だが、最近では、これまであまり見せなかった顔をテレビでも時折見せるようになってきた。それは、毒舌芸人としての顔である。その毒舌芸を遺憾なく発揮したのが、『333トリオさん』に出演したときだ。

 『333トリオさん』は2010年から始まった、若手トリオ芸人のジャングルポケット、パンサー、ジューシーズがレギュラーを務める深夜番組。毎回、彼らがさまざまな企画に挑戦している。そんな『333トリオさん』の2012年から続く夏休み恒例企画が「大喜利ドリル」である。これは事前にレギュラー陣が大喜利に匿名で答え、その答えを大喜利に定評のある先輩芸人が講師になり品評するという企画だ。12年にはピースの又吉、13年には有吉弘行、そして、今年は博多大吉がその講師役に起用された。

 初めに大吉は「大喜利は好み」でしかないから、自分の評価が正解でも不正解でもないと注釈を入れつつ、「ただ一つだけ言えることは、僕はあなたたちより何十倍も稼いでいます」と宣言する。

 最初のお題は、「『この占い師、大丈夫?』と疑った最初の一言」。このお題に対し、大吉が気に入った回答はわずか2つ。その後は、「本当に僕、目を疑いましたよ。こんなこと書く人間がテレビに出てるのかと」「大喜利見たことないの?」「努力の跡が見られない」「もうね、読むのが苦痛です」「熱でもあった?」と、大吉の毒舌がどんどん飛び出す、ダメ回答が次々と発表された。

 たとえば、こんな回答である。

《何回言ったらわかるんだ! うちは返金とかしねーんだよ……すいません 人違いでした》

 これに対し、一瞬絶句した大吉は「逆に聞きたいよ! これなんだ?」と困惑。コントの導入っぽいセリフに「おそらく小さめの劇場で5分から8分のコントをずっとやってる人が書いた」と推測し、こう言い放った。

「企画は大喜利ですから。何をそんな、『自分はコント師です』みたいな、プライドを? そんなプライド出すのは『キングオブコント』獲ってからだというのを言いたいんです、私は!」

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