番組データを元に徹底検証! フジの“韓流ゴリ押し”は本当になくなったのか?
#テレビ #フジテレビ #韓流 #数字で読み解くテレビ
ここ数年、竹島問題や従軍慰安婦問題などで、すっかり冷えきっている日韓関係。「反韓」や「嫌韓」「憎韓」といったセンセーショナルな言葉も、いまや当たり前のものとして使われている。そんな中、以前は「韓流ゴリ押し」とネット上でさんざんたたかれ、大規模デモにまで発展したフジテレビが、ここ最近、積極的に嫌韓ニュースを取り上げるなど、すっかり韓流離れしたという。そこで今回は、フジテレビが本当に脱・韓流したのか調べてみた。
■フジの韓流ゴリ押しは、ピーク時の9分の1に
各局、韓流タレントを起用している番組がどのくらいあるのか半年ごとの推移を調べてみると、フジテレビは2010年上半期から急激に伸ばし、11年下半期に269回でピークを迎える。その後は急落し、14年上半期は33回。なんと、ピーク時の8分の1ほどになっており、確実に韓流離れしているといえそうだ。
■TBSも今年に入って急減 一方、テレ東は……
フジテレビに続いて韓流タレントの出演番組が多かったTBS。ピークは11年下半期の193回だが、12年に入って4割程度減らしたものの、13年までは100回以上の放送があった。ところが今年になって、45回まで急減している。
代わって1位になったのが、テレビ東京。フジテレビとTBSが回数を減らした12年、テレビ東京は逆に回数を増やしている。14年上半期の放送回数は134回で全局トップと、さすがは“わが道を行く”テレビ局、ブレていない。それでも、フジテレビのピーク時269回の半分の数字だ。
■全番組に対する割合で見ると
各局の放送回数自体に変動があると正確に比較できないので、念のため全番組数に対する割合でも調べてみた。
やたらと番組数が多いNHK教育の割合は下がっているものの、他局は番組数の推移とあまり変わらない。一般的に言われている10~11年頃の新韓流ブームの盛り上がりと、12年以降の退潮のタイミングにピッタリ符合していることがわかる。
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フジテレビだけでなく、テレビ東京以外の局では総じて韓流離れしていることがわかった今回の調査。現在、テレビに限らず、新聞、雑誌、ネットは嫌中憎韓ブームが続いているが、韓流ゴリ押しで視聴者離れが加速したフジテレビのように、何事もやりすぎると痛い目に遭うということを、マスコミは覚えておいたほうがよさそうだ。
(文=テレビ出演ランキング http://blog.tv-ranking.com/)
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