今週の「週刊現代」は買うべからず! 釣り見出しに、元名物編集長が苦言
#出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
現代、ポストともにグラビアに工夫を凝らそうとしている。あまり成功しているとは言いがたいが、皮肉なことに(私が長年のサユリストだということが大きいが)一番シンプルなポストの袋とじ「吉永小百合ミニ写真集」が新鮮に見えた。
開いて見るとわかるが、小百合の女優デビュー55周年映画『不思議な岬の物語』が1月に封切られる、そのパブ写真集である。前半には若い頃の輝いていた小百合の写真が並ぶ。ため息が出るほどいい。残念なのは袋とじの表紙の小百合が一番よくて、それを凌ぐ写真がないことだ。
さらに月日は残酷である。後半に現在の小百合の姿があるが、どこにでもいる隣のおばあちゃんとして写っている。私は由緒正しいサユリストだから、そうしたものも含めて丸ごと彼女を愛せるが、苦言を呈せば、この映画のスチール写真はもっと少なくてよかったのではないだろうか。
第6位はアサ芸の「2014年上半期一番売れたAV」ランキング。
第1位は『交わる体液、濃密セックス』の宇都宮しをん。第2位は『現役女子大生!! 照れカワ、ふんわり18歳AVデビュー!!』初川みなみ。第3位は『ぶっかけ中出しアナルFUCK!』の小向美奈子。第4位は『吉沢明歩デビュー10周年記念 エスワン全80作品コンプリートBOX 48時間』。第5位は、やはり宇都宮しをんの『バコバコ高級ソープ嬢』。第6位は『辻本杏 AVデビュー』。私の好みでは、第8位の『現役人気グラビアアイドル、SEX解禁』の事原みゆが見てみたい。
お次は第5位。いまや長寿の県といえば長野県である。最新の都道府県別「平均寿命」(2010年)で、男女とも堂々の第一。男性80.88歳、女性87.18歳。調査は厚労省が5年ごとに行っており、男性は90年以降、5年連続でトップの座に輝いた。以前、長野県は全国一馬肉を食べる県だから、それが長生きと関係があるのではないかという記事が出たことがあるが、新潮によれば、今回は野菜にその秘密があるという。
過剰な塩分の取りすぎが高血圧を招き、脳卒中という病を生み出した。しかし、長野は2001年の16グラムから減らしたとはいえ、いまだに男性12.6グラム、女性11.1グラムと、過剰摂取の状態が続いているそうである(全国平均は一日男性8グラム、女性は7グラムまで)。
にもかかわらず、長寿である秘訣を探していくと、野菜の摂取量に行き当たるという。
「長野は、男性一日379.4グラム、女性364.8グラムと、それぞれ2位の島根を20~40グラムも引き離してのダントツ全国第1位なのです。野菜には塩分を体から排出するカリウムが大量に含まれており、たくさん食べることで健康が維持されているのでしょう」(厚生労働省関係者)
また、長野を代表する名産品寒天にもカリウムが豊富に含まれている。
順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授の白澤卓二氏は、こう話す。
「過酷な環境で栽培された植物は、がんの原因にもなる活性酸素を抑えるための、抗酸化作用を高める栄養素、ファイトケミカル(植物が持っている天然の化学物質)をより多く含んでいる」
新潮は「スーパーで同じ野菜が並んでいれば、迷わず長野県産の野菜を選ぶのが賢明らしい」といっている。
また、生産量、消費量ともに日本一の信州味噌や伝統食の野沢菜漬けもいいようだ。信州味噌にはメラノイジンという物質が大量に含まれ、このメラノイジンには、強力な抗酸化作用があり、がんを予防してくれるそうだし、野沢菜も同様の作用があるという。
「長野の食文化は、“長寿力”の塊をたくさん食べているようなもの」(食文化史研究家・永山久夫氏)
それに比べ、かつて長寿県の名をほしいままにした沖縄県の長寿神話が崩壊してきている。
厚労省が昨年発表した2010年の統計結果で、沖縄の女性の平均寿命は全国3位に甘んじた。さらに、県民男性の平均寿命に至っては、全国平均すら下回る30位まで急降下している。その理由は「メタボ対策の失敗」だというのだ。
「沖縄では伝統的に『鳴き声以外は全て食べる』と言われるほど、あらゆる調理法で豚を食べてきました。(中略)しかし、2000年以降、県は脂肪やカロリーの過剰摂取を槍玉に挙げ、肉を控えて野菜を多く摂る“和食”を勧めた。その結果、平均寿命は下がり続けています。食の欧米化ではなく“粗食化”が長寿の敵なんです」(こくらクリニック(那覇市)の渡辺信幸院長)
その県の風土に合ったものを食べるのが、長寿の秘訣かもしれない。
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