EXILEはジャニーズを超えるか? エンターテイメント力で舞祭組に圧勝
#ジャニーズ #EXILE
オリコンが発表した07月21日~27日のCDシングル週間ランキングにおいて、EXILEの「NEW HORIZON」(rhythm zone)が売上枚数14万7,572枚で1位を獲得した。2位はKis-My-Ft2から派生したユニット・舞祭組の「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ ~だれのケツ~」(エイベックス・トラックス)で、売上枚数は7万7,381枚。発売日はEXILEのほうが5日早いものの、“圧勝”といえる差がついている。
舞祭組の楽曲は中居正広が作詞作曲を務めており、タイトル通り“おふざけ感”を全面に押し出している。ジャニーズはSMAPがカジュアルダウンして成功して以降、いわゆるスターらしさよりも親しみやすさを打ち出す路線が目立っていた。アイドルなのにブサイクさを売りにする同グループの楽曲は、そういう意味ではさらに“攻めて”いて、従来の女性ファン以外も親近感を覚えそうだ。
一方のEXILE「NEW HORIZON」は、“仲間で力を合わせ、遥か彼方を目指す”というテーマの一曲。MVは、ファンタジーな世界を舞台に、RPGの戦士を思わせる衣装を着たメンバーが踊るという幻想的なもので、新生EXILEとして新たな門出となる作品だ。両曲の違いについて、音楽業界関係者はこう分析する。
「EXILEは新メンバー5人を加えることによって、さらにダンスパフォーマンスの迫力を増しました。今回の増員に関し、“なぜこれほど人数を増やす必要があるのか”との声もありましたが、この大人数でのパフォーマンスはホールクラスの公演などで特に有効です。各メンバーが会場を駆け回り、多くのファンにアピールすることができます。ライブ市場が活発になっている現在、そのエンタテインメントの方向性はひとつの正解なのかもしれません。実際、MVでの世界観もスケールを増しており、今回は宇宙的な規模にまでなっています。このダイナミックさが、EXILEの人気を加速させているのではないでしょうか」
一方で舞祭組の楽曲も「悪くない」としつつ、一定以上の広がりは見込めないと同氏は指摘する。
「舞祭組の試みはジャニーズとしては新鮮で面白く、それなりに多くの人の注目を集めましたが、やはりコミックソングの範疇を越えるものではありません。ファンにとっては面白いけれど、わざわざCDを買おうと思う人はそれほど多くはないはず。今回、EXILEが舞祭組に圧勝したのは、単純に目指しているエンタテインメントのスケールが違うということだと思います」
メンバーを増員しさらに勢いを増すEXILE一族が、ジャニーズグループ全体の人気に追いつく日も遠くないのかもしれない。
(文=辻村陽太)
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