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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ヤバすぎるコーヒー麺
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第24回

メインとデザートが合体!? コーヒー&コーヒーなのに……謎の麺『アイスコーヒーヌードル』

 今年のアツも夏いですね~。

 その暑さにぴったりの冷し麺を求めて向ったのは下町の喫茶店である。初対面にもかかわらず先客の熟マダムたちと、「こんにちわ、暑いですね(笑)」「歩いて来たの? まぁ、ご苦労様」なんて気軽におしゃべりできるのが、下町喫茶のいいところ。葛飾区お花茶屋の住宅街にある「喫茶亜呂摩」も、そんな店だ。

 今回で3度目の訪問だが、訪れるたびにご近所の熟マダムたちの社交の場となっていたり、時には昼間からカラオケ大会になっていたりする。

 そんな気の置けない喫茶店の名物メニューが、マスター考案の「コーヒー麺」である。どんな麺かというと、「コーヒーを練り込んだ麺」とそのまんま。コーヒー麺メニューは数々あり、その中で今回注文したのが、コレだ!

ko-hi-men_1.jpgサラミの下にかくれているのがバナナの輪切り。ゆで卵の上にコーヒー豆が乗っかってるのがオシャレ。

 見た目には色も鮮やかでおいしそうでしょ? トッピングは、ゆで卵にチャーシュー、ナルトにサラミにスモークチーズ、まではいいけど、なぜかキウイやバナナまで入っている。そして、堂々と真ん中に鎮座するのは、ご想像どおりアイスクリームである。

 そう、これは名付けて「アイスコーヒーヌードル」。つまりコーヒー麺を使ったコーヒーフロート風ヌードルってことらしい。どう? 夏にピッタリでしょ? 

 しかも、スープは、白濁していて見た目はトンコツか、流行の鶏の白湯スープを思わせる。レンゲですくってひとくち飲んでみると……。んっ、なんじゃこりゃ! 

 芳醇な動物系の香りとまろやかな塩気を準備していた舌が、一瞬パニくった。落ち着いてふたくち目を味わってみると、それは子供の頃、駄菓子屋で買ったコーヒー菓子のような甘苦いノスタルジックな味に、めんつゆなのか、ほんのりダシの香りとしょっぱさが入り混じる。「超うめー!」という味では決してナイ。

ko-hi-men_2.jpg麺は細麺と太麺があり、今回は細麺を注文した。アイスクリームをまぶすとおいしい。

 箸で麺を持ち上げると、日本そばのように茶色いが、これはコーヒーを練り込んでいるためだ。ひとくちすすると、ほんのりコーヒーの苦みを感じる。しかし、それがなぜかスープと完全にミスマッチなのだ。

「あっれー、前に食べたサラダコーヒー麺はこんなんじゃなかったのにな……」

 そう思いながら食べ進めるが、コーヒー麺とコーヒースープなのに、どういうわけかキツくなってくるのだ。

ko-hi-men_3.jpg前回食べた「サラダコーヒー麺」。ダシはそばつゆにお酢が入っていて、これはうもうございました。

 実はこの喫茶店、珍グルメ界ではけっこうな有名店で、テレビ番組でも数回取材を受けている。店内には石ちゃんやさまぁ~ず、ショーパンのサインが飾られているのがその証拠だ。色紙には「おいしかったです」って書かれているけど、それも業界流ってこと!? 3食目にして立ちはだかったハードルは、予想以上に高かったのでした。

 まいりました……。

お花茶屋 喫茶亜呂摩『アイスコーヒーヌードル』700円
意外性 ☆☆☆
味   ……  
店   ☆☆☆

ko-hi-men_4.jpg時にはマドロス風の紳士が真っ昼間からカラオケに興じる姿も。次はマダムと一緒にカラオケしてみよっと。

最終更新:2019/11/28 19:24
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