プロ野球が民放から消える!? オールスターだけでなく、阪神戦中継も「格下げ」に……
#プロ野球
先日、尻切れ中継が話題となったプロ野球・オールスターゲームのテレビ中継問題。だが、問題はこれだけではなかった。なんと、業界では「ドル箱中継」に位置付けされる阪神戦の中継までが、いまや「格下げ」の対象になっているというのだ。
7月18日、19日に開催されたオールスターゲーム。
「2010年、日本シリーズの対戦カード(中日対千葉ロッテ)が地味だったということで、テレビ中継の放映権がまさかの“売れ残り”になった。主管するNPBは、慌てて電通に相談。以降、電通主導で売られるようになり、オールスターもそうなった。買い付けはキー局に限られており、今年は甲子園で開催された第2戦も、制作著作はテレビ朝日が持ち、地元局・朝日放送は“制作協力”扱いになりました」(テレビ局関係者)
日ハム・大谷 VS 阪神・藤浪、カープ旋風など話題の多い2試合だったが、最後まで中継されず、ファンはもちろん球界内からも批判が続出したのだが、前出関係者は「それほど批判を浴びても、プロ野球がコンテンツとして厳しくなってきているのは確か」と断言。その上で、くだんの中継も「とうとう格下げされた」とため息をつく。
「実は、8月10日に京セラドームで行われる阪神対広島は、これまでの慣例で阪神球団とつながりが最も深い朝日放送が地上波ローカルでオンエア予定。ですが、中継はまさかの深夜帯に。このままいけば、生中継はCS放送しかないという事態に陥ります」(同)
当該試合は、お昼2時に試合開始。真裏では、高校野球の甲子園大会が開催されている。
「同局は当然、ローカルで高校野球を中継。この場合、提携しているサンテレビにプロ野球中継を振り替えて放送するのですが、パイの食い合いを避けて深夜の枠に設定。反対に、高校野球中継をサンテレビに中継させることもできますが、編成サイドで許可が下りなかった。要は『阪神より、朝日グループである朝日新聞社が主催する高校野球を優先させよ!』と突きつけられたんです。また、朝日放送ほどになれば、球団と試合開始時間くらいは調整できますが、お盆時期で球団も子どものファンが来やすく、チケットが売れやすいデーゲームを設定して、テレビ放映権料よりも“実入り”を確保したかったのでしょうね」(在阪テレビ局関係者)
現在、チームは2位と優勝を十分狙える位置だが、意外にも足元はお寒い事情が見え隠れし始めている……。
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