ポカリスエットでDJ気分! クリエイターが語る「POCARI JOCKEY」開発秘話
暑い夏の渇きを癒やすため、この夏もゴクゴクと消費されていくスポーツドリンク。各社では、書き入れ時に向けて、さまざまなキャンペーンを展開している。
老舗ブランドであるポカリスエットも、もちろん例外ではない。同ブランドでは、夏をさらに盛り上げるためのアイテムとして、iPhone用のサービス「インスタントDJキット POCARI JOCKEY」を開発。専用ページにアクセスすると、クールな楽曲とともに、ディスプレイが鮮やかに明滅。スマートフォンの上にポカリスエットを載せれば美しく光るポカリスエットを眺めることができ、さらにiPhoneをクルクルと回せば、DJのように曲のテンポを変えたりスクラッチプレイまで楽しめる!
いったい、どのようにしてこのサービスは実現したのか? この開発にプロデューサーとして携わった広告代理店・大広の梅田亮さんと、クリエイティブ・ディレクションを担当した來住(きし)貴宏さんにお話をうかがった!
■光×音×ポカリ
──今回、ポカリスエットでは、DJをモチーフにしたスマホ向けのコンテンツ「POCARI JOCKEY」をリリースしました。いったい、どういう経緯でこのコンテンツが生まれたのでしょうか?
梅田 ポカリスエットは、音楽との親和性がとても高く、フジロック、サマーソニック、ロックインジャパンなどの夏フェスにも毎年協賛しています。そこで、DJのように音楽をコントロールできる「POCARI JOCKEY」が企画されました。
──しかし、今回は太陽の下で行われるフェスではなくて、夜のクラブがイメージされていますよね。
梅田 ポカリスエットは、いろいろな場所で飲んでほしいと考えています。スポーツの後のような目立った状況だけでなく、人は常に汗をかいているんです。夜の飲用シーンを訴求することで、これまで昼だけ飲んでいた人やポカリスエットを飲んでいなかった人にも飲んでもらえるのではないかと考えました。
──クラブというと、どうしてもアルコール飲料のイメージが強くなってしまいます。
梅田 アルコールを飲んだ後の水分補給に、ポカリスエットは相性がいいんです。一部では「悪酔いしてしまう」と誤解されていますが、これはあくまでも都市伝説なんですよ。
──「POCARI JOCKEY」の開発までには、どのような道のりがあったのでしょうか?
來住 一番最初、アイデアのきっかけになったのはスマホの上に乗せるとキレイに光るという発見でした。これは新しい体験だと思ったんです。これを起点に、ユーザーが楽しんで遊べるようにできないかと考え、スマホを回してDJのようにプレイするという発想が生まれたんです。
──まず、「DJ」というコンセプトがあったのではなく、「光るとキレイ」という発想から生まれたんですね。
來住 また、光るだけでなくその光と一緒に鳴る音楽もとても重要だと考えました。目で見て、耳で聞くことによって、より新しい体験ができるんです。
梅田 ただし、操作が難しくなり過ぎないように気をつけました。難しすぎるとユーザがトライするハードルが高くなってしまいます。新しいテクノロジーと、簡単に遊べることの両立には苦労しましたね。
來住 そのため「POCARI JOCKEY」は、速く回す、ゆっくり回すといったシンプルな動きだけで楽しめるようにしています。
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