覚悟を決めて鑑賞したい母と娘の愛──伝説の女性革命家の娘を描くドキュメンタリー『革命の子どもたち』
#映画
こうして作品は、国家権力、シオニストなどさまざまな勢力との戦いの最前線に身を置くゆえに一般的な「日常」とは異なるが、内に存在する母娘の関係は、ごくごく自然なものだということを描いていくのである。
6月、来日した重信メイに話を聞く機会を得た。さまざまなエピソードの中で、最も印象に残ったのは、母親が大福を作ってくれたエピソードである。
「子どもの頃の私は、大福が好物だったんです。時々、日本から持ってきてくれる人もいましたけれど、あまり日持ちしないじゃないですか。なので、私に大福を食べさせたいという思いで、いろいろと材料を工夫してつくってくれたんです。餅米があるわけではないし、あの形にするのも難しい。なんていうんだろう……いつも、子どものために自分が母親としてできることが見えている人でした」
この母と娘の心温まるエピソードは、同時に世の中を変えようと志す者が持っていなくてはならないものを伝えてくれるのではないだろうか。
この作品は、全国で順次公開を予定。公式サイトでは上映館の情報が発表されているが、こうした硬派な内容にもかかわらず、上映館数は多い。作品を見る者が現実に起きている社会のうねりの中で、どういった感想を抱くのか気になる作品である。
(取材・文=昼間たかし)
●映画『革命の子どもたち』公式サイト
<http://www.u-picc.com/kakumeinokodomo/>
※8/2~8/15 渋谷・ユーロスペースにて追加上映決定!
ユーロスペース公式サイト
<http://www.eurospace.co.jp/>
ほか、8月より全国各劇場にて順次公開予定
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