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若手“息切れ”のプロ野球・阪神で「銭ドロボー」のベテランコンビが、いよいよ奮起か

nishioka0729.jpg阪神タイガースによる公式プロフィール

 交流戦で9勝15敗と大きく負け越し、一時は“終戦”のにおいも漂っていたプロ野球・阪神。8月の長期ロード突入前の今月29日からは、地元・甲子園でヤクルト、DeNAと下位チーム相手に6連戦。2位を維持するも、息切れする若手選手を前に、周囲から「銭ドロボー」と揶揄されていたベテラン勢が奮起することになりそうだ。


 チームは7月に入り、最大8連勝をマークするなど「6月と比べて、チームの雰囲気は着実によくなってきている」というのだが、心配なのはここにきて、スタメンを張っていた前田大和が故障で離脱。またルーキーながら、ここまで56試合(※28日現在)出場中の梅野隆太郎らが調子を落としている。

「阪神はベテランが多いイメージですが、くだんの2人以外にも、スタメンでは上本博紀も若手。ですが、いずれにしても“線が細い”と指摘するOB諸氏は多い。現場コーチも『夏場でバテており、食を太くさせたいが、細いままなのでがっしりした体形にもならないし、バテやすいままだ……』と嘆いている」(チーム関係者)

 そんな中、このピンチを「商機」と捉えているのが、ベテラン勢だ。現在、野手では西岡剛、福留孝介、新井兄弟らが該当するが、高額年俸の“メジャー組”西岡・福留の打率は、ともに2割台と低迷中。

「特に気合が入っているのが西岡ですね。定位置だったセカンドは上本が入っており、サードにコンバートされたが、ここにも今成(亮太)、新井兄弟らライバルがいる。ですが、大和が離脱したことで、今成を外野、西岡をサードに起用するパターンが今後増えそうなんです。福留に関しても、メジャー時代に速球や動く球への対応でマイナーチェンジしていた打撃フォームから、中日時代に打ちまくっていたフォロースルーが大きな形に戻し、体を痛めながらもなんとかモノにし始めている。2人ともベテランのため、フル出場はなかなか難しい分、残り50試合の今からどれだけチームに貢献できるかで査定ポイントも稼ぎやすくなる。そこを『稼ぎ時』と考えて、奮起しそうなんですよ」(同)

 確かに、このままいけば来期以降、年俸やポジションで厳しい状況にさらされるのは必至。それらを打破するためにも、この「商機」はベテラン勢にとって千載一遇の大チャンスなのだ。

最終更新:2014/07/29 17:20
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