「楽しいぞ!」元ももクロ・早見あかりが『アゲイン!!』する道
#ももいろクローバーZ #テレビ裏ガイド #早見あかり #てれびのスキマ
「楽しいって気持ちとは別にアイドルに向いていないんじゃないか? あかり必要あるのかな? こんなことを思うようになりました…」
早見は脱退を発表した日の夜に、自身のブログにそうつづった。
「そんなことないっていってくれる方たち いっぱいいると思います でも自分の中で どうしてもそう思うことが できませんでした…」
自分が迷いを抱えたまま、ももクロの夢である『紅白』を目指すわけにはいかない。白黒をハッキリつけたがる性格の早見は決断を下した。こうして、「アイドル」ももいろクローバーを辞め、もともとの夢だった女優への道を歩み始める決意を固めた。
「ももクロを辞めるときも、絶対に6人でやっていたほうが楽だってわかっていたんです。5人の仲間の支えがあるから。それにももいろクローバーとして有名になってから、自分の進みたい道に進んだほうが楽だってこともわかっていたけど、それでも一人でやっていきたいって決めたのも私だし、一人でやっていく道を作ったのも私。後悔してもしなくても自分の責任だけど、今、まったく後悔してないから」(「Quick Japan」Vol.106)
脱退後、『ウレロ☆未確認少女』(テレビ東京系)に初めてレギュラー出演。劇団ひとり、バカリズム、東京03という日本有数のコント師の中、紅一点のヒロインとしての出演だった。客を入れ、ライブ形式の一発本番のシットコム。周りは超一流のコメディアン。当初は“添え物で十分”という認識のキャスティングだっただろう。しかし、コメディエンヌとしての資質をすぐに垣間見せると、どんどんとセリフの量が増えていった。ついには、バカリズムとの1対1のコントを披露する回まで作られた。さらに、続編に当たる『ウレロ☆未完成少女』『ウレロ☆未体験少女』ではオチを任されることが多くなり、事実上『ウレロ』の中心のひとりとなっていった。コメディ女優の才能を開花させたのだ。
「もちろん5人は永遠の仲間」
早見は、ももクロ脱退から1年がたった日のブログでそうつづっている。
「だけどもう違う道に進んでいるんです わたしたちは夢に向かって違う道で頑張っています もうアイドルのあかりんではなくて ひとりの女優、モデル早見あかりとして見てほしいです なので戻ってきてとはもう言われたくありません 言われないように言わせないような頑張りをみせたいです」
「楽しむ準備はできてるかー!?」
ももクロのライブ前、百田はメンバーと円陣を組んで叫ぶ。早見はももクロ時代からいっぱい泣いた。メンバーと泣くだけ泣いて、一緒に笑った。どんな苦境に立っても「楽しむ」ことに全力を尽くしていた。
『アゲイン!!』で主人公の今村から、「応援団、やってて楽しいですか?」と尋ねられた早見演じる宇佐美は、ツカツカと今村に近づき答えた。
「楽しいぞ!」
凛々しく「笑止!」などと言ってた人と思えないくらい屈託のない可憐でチャーミングな声と笑顔に一瞬だけなるのだった。そして今村に言う。
「一緒に血の汗を流して、胃液吐くまで頑張ろう!」
それは、芸能生活をアイドルから女優に“アゲイン”している早見あかり自身の宣言のようだった。
(文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)
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